ハリハリのブログ

人に見せても良いと判断した思想感情を記録しておくための保管庫

オブラ・ディン号の帰港(Return of the Obra Dinn)のネタバレなし感想&攻略ヒント

クリアしたぞオブラ・ディン

Papers, pleaseの製作チームがリリースした推理アドベンチャーゲームReturn of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰港)をクリアしました!

ゆるゆるプレイしてクリアまで2週間くらい。実プレイ時間は15時間。さいっこーに楽しみました。

store.steampowered.com

「オブラ・ディン号」
情報、求む
1803年、航海中に消息を絶つ
----------------
竣工年・場所:1796年、ロンドン ~ 800トン、喫水18ft
船長:R. ウィッテレル ~ 船員数:51名
最終航海の目的地:東方 ~ 喜望峰に予定どおり到着せず
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同船に関する証言および質問は
イギリス東インド会社まで
ある保険調査官の体験をモノトーンで描くアドベンチャーゲーム
時は1802年。200トン以上の交易品を積んだ商船「オブラ・ディン号」が、ロンドンから東方に向けて出港した。その6か月後、同船は予定されていた喜望峰への到達を果たさず、消息不明扱いとなった。

そして今日、1807年10月14日早朝のこと。オブラ・ディン号は突然、ファルマス港に姿を現す。帆は損傷し、船員の姿も見えない。これを受け、東インド会社ロンドン本社所属の保険調査官が、ただちにファルマス港に派遣された。同船内を直接調べ、損害査定書を作成するために――。

「Return of the Obra Dinn」は、探索と論理的推理で展開する、一人称視点の謎解きミステリーアドベンチャーゲームである。

 (Return of the Obra Dinn on Steamより紹介文引用)

 

オブラ・ディンのここがすごい

しっかりと頭を使うことができるアドベンチャー

本作は紹介文の通り、探索と推理力で進めていくゲームです。最低限のチュートリアルとヘルプ文が用意されているのみで、どのように筋道立てて事実を解明していくのかはプレイヤーに委ねられています。ヒント役のキャラとかいません。手がかりが見つからないとこうなります。

 

その分、手がかりがつながったときの気持ちよさはハンパではありません。ネタバレになるから名前出せないけど彼とか彼とかわかったときPCの前で踊りましたわ。

 

難易度低めのアドベンチャーやノベルゲーももちろん楽しいですし私も大好きですが(最近すげえなと思ったのはネットハイ)、たまにはこういうガッツリとプレイヤーに挑んでくるゲームもしびれますね。

 

音楽・効果音の使い方が素晴らしい

 

 とりあえずこのPV見てほしいんですけど、めちゃくちゃメインテーマかっこよくないですか!?

ゲームやるとこのレベルのBGMがガンガン聞けるんですよ。*1全部で何曲あるのかはわかんないんですけど20曲くらいはあるんじゃないかな…。サントラ発売はよ。

そしてこのゲームは、効果音&効果音的な短い音楽(ゼルダの謎が解けたよ音とかの類い)の使い方が異様にうまいです。イベントシーンで音ハメしてくるときあるんですけど、渋すぎてそのシーンだけ何周もしたくなる。

 

親切なUI設計

プレイヤーによっては心折難易度なのをカバーするためか、このゲームのUIは非常に考え抜かれています。

ゲーム中何度も何度もペラペラとめくり続ける、オブラ・ディン号乗員乗客の安否を記載していく手記がなんだかんだ使いやすい。不思議な力で現在地とか教えてくれるし、顔を見たらスケッチと照らし合わせてくれるし。

「手書きメモ必須」と書いてるレビューもありますが、個人的にはなくても全然いけるかな…。多少プレイ時間は延びるかもしれませんが、PCのみでもまったく問題なくクリアできます。

 

淡々とした調査の中で芽生える親近感

亡くなった人が「死んだ瞬間」に立ち会うことができる不思議な懐中時計を使って、プレイヤーはオブラ・ディン号の調査を進めていきます。

調査対象者は総勢60人。序盤はマジで先がみえず「いや無理やろこれ…多すぎるしハゲは区別つかねえしマジ調査投げたい無理」みたいな感じで、ごちゃごちゃとした人の多さに若干のイラつきすら感じていました。

ですが、調査をすすめていくうちになんだか愛着がわいてくるんですよね。最初ヤベー奴だと思ってた人の意外な側面を見たり、平和な時間帯の表情を見たり、人間関係を理解していくので。だんだん顔と名前がふつうに一致してきちゃって、自分が61人目の乗組員のような気すらしてくる。(私の推しは士官候補生ズです)

淡々としたゲームなのに、船を下りるときに不思議と寂しさを覚えたのが心に残っています。

 

 

オブラ・ディンのここはイマイチ

めちゃくちゃ船酔いする

3D酔いしやすい人は注意してください。めちゃくちゃ酔います。酔いました。

それでもプレイしちゃうくらいの魅力はありますが、吐き気と頭痛をこらえながらの調査は心身に悪いので自衛してください。

設定から「カメラ操作スピード」を調整すればいくらかマシになります。

 

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「遅い」くらいがプレイしやすいと思います



詰まったときのフォローが皆無

オブラ・ディンのゲーム設計的にしかたないんですが、完全にわからなくなってしまった時のリカバリーがゲーム側からは提供されません。プレイヤーは気分転換しつつ根気よく推理と探索を続けるしかない。私がプレイしていたとき、一番ほしかったのは「既プレイでヒント出すのがうまい友人」でした。

ですので、ここからは私が考えるオブラ・ディン号の調査をスムーズに進めるコツみたいなのを書いてこのエントリを終わろうと思います。

 

 

オブラ・ディン号の帰港 攻略のヒント

手記を使いこなす

オブラ・ディン攻略のキモはなんと言っても「誰が誰か」の特定です。この要素が8割。ですので、手記には人物の特定作業を楽にするための機能がしっかりついています。特に以下の2つは見落としがち、かつ使えるととても便利なので覚えておいてください。

  • 注目(E)⇒手記を開く(Tab)で注目している人物のスケッチに移動
  • 人物名の選択肢「不明 役職名」は、役職だけがわかっているけれど名前は特定できていないときに使う。

 

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役職は「司厨手」なんだけど名前がわからん!ってときにメモ的な使い方ができる



手記は全体に目を通す

攻略につまったときは手記の全体を眺めるのがおすすめです。出来事の流れを把握しておくのは攻略の第一歩。また、用語集は読んでおかないとかなり攻略が厳しくなります(船舶用語に詳しい人以外は)。

 

会話はスキップしない

すでに見たことのある出来事は会話・音声をスキップして探索に入れるのですが、できるだけスキップしないことをおすすめします。視覚情報に比べて繰り返し触れる回数が少なくなる分、情報が盲点に入りやすいです。かなりクリティカルな情報も含まれているので、会話は毎回ちゃんと聞いて読みましょう。

 

レアケース脳は捨てよう

このゲームでレアケ脳やってるといつまで経っても推理が進みません。すべての手がかりは制作者からのヒントなので素直に受け取りましょう。ボブと呼ばれている男がいたらそいつはボブですし、船医だと名乗った人は船医です。

 

それでもわからなくなったら

英語のサイトですが、Gameplayがちょうど良いヒント集をつくってくれてるので、どうにもならなくなったら見るといいと思います。私も使いました。

他のサイトだと答えをそのまま載せてたりするので、自力で探すときはご注意ください。

gameplay.tips

 

以上、オブラ・ディン号は楽しいぞというお話でした。みなさま良い調査を!

*1:聴いていられる心境かは保証しない

降谷零ガチ勢による生オーディオコメンタリーつきゼロシコ鑑賞会ログ

先日、オーディオコメンタリー(生)つき劇場版名探偵コナン「ゼロの執行人」のブルーレイ鑑賞会をしました。

http://www.conan-movie.jp/img/conanZero_ogimage.jpg

 

降谷零ガチ推しの友人、もふこさん(@mofuco)が

一度でいいので誰かに横にいてもらってぼくの垂れ流す言語を聞くだけの執行人鑑賞やりてぇ

とつぶやいてたので「聞きたい」とマジレスしたらほんとに開催されました。
フットワークが軽い。素晴らしい。

 

もふこさんは↓みたいなかんじで降谷零を推している人です。よく「倫理観が低い」「人間性が低い」って言ってます。
最近は水曜日(サンデー発売日)のたびに死んでます。ゼロの日常のせいです。


そんなもふこさんのコメンタリーがとっても楽しみだった私は、当日ペンとノートを持参して観賞中の2時間弱メモを取り続けました。馬鹿です。
そのメモをせっかくなので書き起こしたものがこのエントリになります。字が汚すぎて大変だった。

 

以下、基本的には降谷零ガチ勢もふこさんのコメントを箇条書きにしています。
同席者のコメントも一部混ぜました。(同席者A)みたいなかんじで書いてあります。
開催は平日の夜だったんですが総勢6人集まりました。こんな遊びができるのも安室さんのおかげだね!

 

さて、ここから先はゼロシコのネタバレ満載です。
ひたすら箇条書きが続きます。
発言順に載せてますので、映画内の時系列順に沿ってないこともあります(見ているシーンの前後について言及していることがある)。気合で読んでください。わかんなかったら円盤とか4DXとかで見てきてから読んでください。

 

 

鑑賞開始

・青空の屋外は少年探偵団とアガサ博士にのみ許されている

・哀は江戸川がいると屋外に出られない(過保護)

灯台=安全を守るものがクライマックスで脅かされる

・サミット会場のモチーフは「和」=日本が爆発→安室が本気になる

・先に大切な存在がピンチになったのが安室だったため、ゼロシコは全体を通して安室が先手を取る

・少年探偵団のゆるふわ感から公安の緊張感あるBGMへの切り替わりが良い

・メインテーマがかなり極端にアレンジされていてなかなか聞きなれない(最後だけいつものアレンジに近くなる)

・いつもは「俺は高校生探偵の工藤新一」でフラッシュが焚かれるがその演出がない

・音声ガイドでバーボンの説明は「褐色のイケメン」。褐色という描写はその後もちょいちょい出てくるが、イケメンはこのときのみ

・アガサの家に貼られた付箋が白と黄色。それぞれ降谷と安室のイメージカラーに合致してて気持ち悪い

・警察は暗い室内で会議

・風見が小五郎の情報を持ってくるシーン、風見を大きく見せるカメラワーク(かるく俯瞰)

・アイコンタクトだけで指紋とかの情報を出す有能なPC操作刑事

・前半のコナンの服が黒い→後半になるにつれ赤くなる。(通常時のイメージカラーは青)

・新一とコナンのスマホを明確に区別するため新一のスマホが代替機。代替機は白(=公安)、コナンのは赤

・江戸川がいなければ哀は屋外に出られる

・光彦「おうち…うち…宇宙!わかりました!」→過程が適当でも答えがあってれば気にしない公安スタイル

・高木の情報漏洩。江戸川が影の側にいて、高木も逆光のため顔に影が。このときの話題は事件による人死に。

・江戸川が本気になると同時にスケボーのエンジン音気持ちいい

・光と影がくっきりと分かれた探偵事務所。小五郎の足元が影に絡め取られ、影の中に引きずられて行く

・園子が怒り、江戸川が走る

ポアロ前の会話。電柱によって安室と江戸川の間に境界がある。江戸川が歩み寄ると安室がガラス戸を閉めて境界を再度つくり、闇の中へ消える

・風見@サーバ室と安室@電話ボックス、安室の手元だけが明るい。夜が明けて世界が明るくなると安室は真っ黒な影になる

・本来夜明けの時間帯に飛行機は飛ばない

・電話ボックスはガラスに区切られた空間

・警視庁会議。佐藤・高木と公安で通路を挟み机が分かれている(境界)

・白鳥が風見と対になる動きをしている(コナン側への情報提供。通常は高木の役割)。風見と同じ、劇場版初出キャラだから?

・橘境子のバッヂをまず映すのいいよね

・橘境子=境界上に立つ者

・日下部誠=日の本に誠を尽くす人

・調書を見るときの日下部の目元がグっと寄るの、2回目だとまったく意味が違って見えるwww

・ゼロシコはほとんどのキャラが、個人的な使命(目的)と所属組織の目的が微妙にずれている

・岩井 紗世子のシーンは必ずウォーターサーバーが映る

・紗世子の部屋は他シーンに比べてインテリアや紗世子の芝居の情報量が多い。実写っぽい。ドラマ相棒感。

・境子はガラスの向こうに手を伸ばす。

・ガラスに映りこんだ境子。ダブルフェイスの暗喩?

・差し入れ()に来た安室に声をかけられたとたん、同じ「コナン君」の演技でも目暮警部に対するものから変化。安室を警戒している。

・安室の煽りムカツク~~~~~!!!!好き~~~~~~~~~~~~~!!!!!!

・帰り際に風見に耳打ちをすることでコナンのターゲットを安室→風見に移行させる

・コナン→江戸川への切り替わり!!!(風見への盗聴器仕掛けるところ)

・まさかあんな盗撮・盗聴に都合の良い位置にスマホ充電器があるとは安室も思っていなかっただろう。

・盗聴中の安室がいる暗い部屋の中に江戸川コナンという光が差している

依頼人の前で断りなしに電話に出る境子さん…

・梓「どこで誰が聞き耳を立てているか…」←ゼロシコそのものですね

・買い物カートのフレーム越しの風見、同じくフレーム越しの安室

・蘭のバッグがSuperGroupiesの新一モデルなのじわじわくる

・だいぶ情報が集まってきた裁判所あたりから江戸川の服装が赤くなっていく

・境子先生はどこだ!からの音ハメ超気持ちいい

日比谷公園。安室を大きく見せるカメラワークが続く

・橋を渡った安室、橋を渡ろうとするコナン、橋を渡れない風見(引き返してしまう)

・犯人を突き放すシーンで使うことが多い「江戸川コナン…探偵さ」が風見に向けられる

・「安室という男は…人殺しだ」でカラスが飛ぶ。安室・降谷はともかく、バーボンが人を殺していないはずがない

・混乱している警視庁内の喫煙所のカット。表ではできない話(密談)をしている?

・窓ガラスを伝う水滴がくっついて一つに→協力者の暗示?

・(同席者ハリハリ)「前髪あげてフォーマルな格好した安室さんが見たい」←なんて子だ…の髪かきあげを見て

・@日本橋。同じ方向を向かない風見と安室

麒麟の像が安室を飲み込むカメラワーク。麒麟=黒田?

・「怖い男がいる」でコナンのイメージカラー青の川を映す

・仏壇前でうなだれる羽場の両親のカット。やはり逆光

・サヨコのジャケットの火を消そうとする日下部がウォーターサーバーのボトルに映る。→わざと水で消火していない

・ゼロシコは音声による情報のやり取りが多い

・江戸川が積極的に情報を取りに行く。とくに境子の追い詰め方は完全に安室のやり口

日比谷公園の橋がカットによってどう見ても伸びたり縮んだりしている

・「許せません!」と叫ぶ羽場は光に背を向けて、光から遠ざかろうとしている

・羽場について語る境子とコナンの間に、夕日が差し込んで境界ができている

・影→光に移り変わる境子の表情を呆然と見つめるコナン

・英理の弁護士事務所でいったい何枚ハンドアウト*1開いた???

・推理シーンはオープニングのカラーが逆順で使われている

・メインテーマがかかると展開や演出もコナン映画っぽくなる

・スケボーに乗ったコナンとマツダに乗った安室。ようやく目線がそろうが、向いている方向は真逆

・この時点では車に同乗しない!

・ガラスを自らの手で割って「行け!」と呼びかける安室

・トンネル→夜→宇宙(を思わせる空)のカメラワーク!!!!!

・映画目暮警部のお約束「いったい何が起きてるんだ!」

・かなりの長距離を走りながら電話で安室に情報を伝えてくれる風見

・下から上へなめるように警視庁を映すカメラワーク。警視庁が巨大なものとして描かれている(同様の意図のカットは計3回)

・「死んだ人間をよみがえらせるのさ」←安室には赤井秀一をよみがえらせた実績あり

・警視庁玄関。コナンは走るが安室は歩いている。歩幅の差だけでなく、安室は人ごみに逆らって動くことに慣れている

・安室が振り払われるレアなシーン。がんばったな日下部!

・自動ドアに阻まれる日下部、阻まれないコナンと安室

・安室が一度コナンと歩調を合わせてからスピードをあげて対象に向かう(純黒にもあったシーン)

・日下部の確保はボクシングではなく柔道(=警察の技術)

・正義のために人が死んでもいいのかと問われて目を泳がせる日下部、まっすぐにコナンを見つづける安室

・「そんなの正義じゃない!」のあとのカット、安室がまったく映っていない

・ゲーム会社に侵入した羽場はパーカー。小五郎のPCハックしてたときの安室の格好と似てる

・面会室のガラスに手を伸ばす日下部(ガラスの向こうに手を伸ばすのは境子と日下部のみ)

・日下部の慟哭と重なって映る巨大な警視庁が光に塗りつぶされていく

・(初見の同席者C)「え、羽場死んでないの?」(一同)「ですよねー。安室さんひどいことしやがると思うよねー」

・羽場と安室、二人ともアラサーのはずなのに高校生男子にみえる…

・羽場も日下部も境子も泣くけど安室は泣かない

・電話に出ない新一、バッテリーが切れているコナン

・月明かり。夜にも光は差す。コナンは光、安室は闇

・安室のコナンの扱い、Child Abuse*2だよね…

・安室→コナン「すごい子だ」、コナン→少年探偵団「すげー奴らだよ」 Child Abuseの連鎖…

・(同席者A)勝手になにも知らない子供たちを武装キャンプに巻き込むの良くない

・上空から安室の瞳に飛び込んでいくまでの一連のカメラワークなんなの超きもちいいけどなんでこうなったの

・「日下部さんがどん底から引き上げてくれた」と語る羽場。日下部の協力者になる1年前に境子と出会ってるはずなんですがそれは。

・境子と日下部が今回の件に投入されたのは安室の仕込み?小五郎を確実に無罪にするだけならば検察が手を抜くだけで十分なので、テロの犯人がどっちかだろうと目星をつけていた?

・涙を流す羽場の映像が消え、液晶に境子の背中が映る

・階段の上の段に立ち、ゼロシコではじめてコナンの目線が安室より上に

・相互に協力者となって、やっとコナンは助手席に座る

・(同席者B)「あと5分って言われてからマジで5分以内に終わります!」

・カーアクションの直前にシートベルトを握るコナン。まだ事態を覚悟する余裕がある

・(ゼロシコ初見の同席者C)ソニックでこういうの見た

http://sonic.sega.jp/sonicadv2/0525/shots/metal02.jpg

・「僕の恋人は…」の手が色っぽすぎるせいで「車さ!」って言うかと思った

・小五郎が蘭に「離れるなよ!」と言って蘭もうなずくが、人並みに押されて離れ離れになってしまう→小五郎は(ゼロシコにおいては)事態をコントロールする力を持っていない。ただし、次のカットでは合流できているので家族を守る力はある

・国家権力の力(ピストル)でガラスをぶち破りコナンを守る安室

・最後の謎を解いて、ふたたび反対方向に歩いていく安室とコナン。象徴的であるのはいいとして、安室はどこから出ていく気なんだ

・エンディング曲中の後日風景。小五郎が事件のニュースに何も思わずチャンネルを回している

・メシマズが原因でケンカをしている夫婦に食い物を差し入れに来る安室の人間性の低さ

・「零-ZERO」でゼロ読みの漢字を無と零で使い分けてるのは降谷強火担の所業

・エンディング後、コナンの服がいつもの青スーツに。哀もイメージカラーの紫にもどる

 

 (観賞終了)

 

感想

みんなで見るゼロシコ、たのしかった。
書き起こしながら思い出したんですが、安室がコナンを怖いと思っているシーン(日本橋、ラストの謎解き)の作画、童顔をとおりこしてほんとに少年みたいに描いてありますよね。中学生くらいに見える瞬間がある。とても儚げでかわいいです。

それはそれとして「警察は証拠のない話には~」の安室の背中、とても鍛え抜かれた広い背中でいいですよね。守ってほしい(日本を)。

 

 

*1:TRPG用語。隠された情報が記載されたメモ

*2:児童虐待。直訳するなら子供の乱用

ぱくりすぺくと! 影響を受けまくってる動画を紹介

動画を編集しながら、「あ~、この演出はあの動画っぽいな~影響されてるな~」と自分で思った動画を紹介します。
どれもメッチャオモシロなのでぜひぜひご覧ください。

 

あ、霧崎カードワースも最新作アップしましたので、こちらもよろしければ見てくださいな! 

 

弓削P - 『アイドルたちの何気ない日常』シリーズ 他

フォント芸の達人。この域に達してみたい。
アイマスPを視聴者に想定している前提があっても、フォントだけで声を聞こえさせる画面作りはすごい。音楽とのマッチングがすごいんだと思うのですが言語化できねえんだよな……。
良い意味での中二病感あふれる設定を回しきっているストーリーテリングと胆力が素敵。

紹介したシリーズは『アイドルたちのじゃんけん大会』の後日談にあたるのでじゃんけん大会をみてからのほうが良いですが、まあいきなりこれ見ても大丈夫だよ。面白いから。たしか私も何気ない日常から見始めたし。
どのアイドルもめっちゃ可愛いですが、みきいおの可愛さは異常。
ところで第4部の投稿はいつでしょうか私は待ち続けています。

 

ておくれP - 「アイマスエストⅣ 閣下列伝」シリーズ

ドラクエⅣの世界へ異世界転移したアイドルたちががんばる話です。私が霧崎をしれっと異世界に送ったのは、アイマス架空戦記をつくった数多のPたちの影響があります。責任とってほしい。
ておくれPはゲーム系の架空戦記でいろいろと伝説を作ったすごい人。とりあえず編集能力の成長曲線がヤバイから1話から順にみてくれ。一章と二章のクオリティがもはや別動画。時間と根性と愛があれば人はどこまでも羽ばたけるんだ……。
しかし今は時間が無くなってしまい、一人での作成を断念。チームておくれとしてシリーズの完成を目指しています。愛が深い。

 

浅木 さん - FBNsと弟組が爺とにゃんこCoC


TRPGリプレイ動画であるまじきゆっくり調教のクオリティ。ゆっくりは調整をしなくてもそこそこ聞き取れるのですが、きちんと調整されていると視聴のストレスが格段に減るんだなとわかります。耳が楽。
キャラたちを愛しているからこそ、きれいにしゃべらせてあげたいという思いが伝わってきます。投稿動画すべてからにじみ出る品の良さ。人品優れたるうp主とかなにそれ完璧超人?

ゆっくりの調整講座も上げていらっしゃるので、それだけでも見てください。ぜんっぜんちがうんだ!って感動するから。

 

 

長兄にっき - 長兄にっき

ゲーム実況動画であるまじきゆっくり調教のry
上記ヘタリアリプレイと違うのは、リプレイ動画ではあくまでゆっくり読み上げは補助なのに対し、実況動画のゆっくり声はメインコンテンツであるという点です。
つまりどういうことかというと、ゆっくりを「おもしろく」しゃべらせています。(ヘタリアのほうは、気持ちよくしゃべらせています)
自然なアクセントは大前提としてそなわっており、そこにあたかもおそ松カラ松がしゃべっているかのような抑揚をしっかりつけていく丁寧な仕事。Part1からあのクオリティって天才かよ。
「兄弟」と書いて「クソども」と読ませるなどして笑いを取ることもできます。これは聴きとりやすい調整あってのテクです。

また、この方がすげーのは効果音の使い方です。ゆっくり実況なのにすさまじい生活感。
ビールの缶を開けてコップに注いで飲む、部屋に入ってきた蚊を追い回して仕留める、などをほぼ効果音だけで語り切ります。夏の時期に投稿されたPartなんて、蒸し暑さがなんとなく伝わってきましたよおっそろしい。

 

妙楽さん - 妙楽キチロイドシリーズ

実況動画ってなんでもありなんだなと思わせたシリーズ。
妙楽氏の最初期動画はわりとふつうなゆっくり実況なのですが、結月ゆかりを買っちゃったあたりからどうも様子がおかしくなっている。ボイスロイドたちに内なる闇を引きずり出されたんでしょうか。
キチロイドシリーズとは、頭のおかしいボイロたちとそれに巻き込まれるゆっくり饅頭たちのほのぼの日常(うp主談)動画。ボイロたちがキチっているのは、ボイロゆえの業に押しつぶされている場合もあるがたんなる性格によるものもいます。ゲーム実況動画とタグ付されていますが、キャラのストーリーメインでゲームがほぼ背景になっているものも多いです。私はコウ先生とダウナーゆかりさんが好き。コウ先生とサシでお酒飲んで「お前ほんと死ねよ」って言いたい(そして身もふたもない正論を吐かれたい)。

TRPGリプレイ動画も投稿している方です。「酔っ払い卓」で検索したら短めのが上に来るから見てみよう。ひっでえぞ。
投稿頻度が多いのも素晴らしいのですが、回を増すごとに編集スキルが上がっていく向上心と遊び心が素敵。個人的に、動画の編集スキルは真面目さと遊び心を両方持っていないと上がらないと思うのです。試してみようという気持ち大事。カメラ制御を覚えた時の進化がすごかったのでいつか私も覚えるぞう。

 

Windressさん - マクロスE(エキサイト)

私がはじめて「効果音って、すげー」と思わされた動画です。

マクロスE(エキサイト)というのは、マクロスFの本編台詞・歌詞をエキサイト翻訳にかけて再アテレコをした動画。
エキサイトして言葉は意味不明になっているのに、演者たちが無駄にうまくてすさまじい才能の無駄遣いを感じる、そんな昔のニコニコらしい企画でした。

Windressさんは そんなマクロスEの音響を担当しており、紹介した動画では効果音をどうやってつけているかについて解説(?)しています。さほど長くない動画なので、効果音のアリナシで印象がどれほどちがうか体験してみてください。

普段見ているアニメの音響さんへの敬意が高まると思います。

 

 

 

以上、私が影響を受けまくっているパクリスペクト先をご紹介しました!
しょ、紹介したからこれからもパクリスペクトして、いいよね。ね!

「好きを潰す怪物の話」を受けて~それってパワハラでよくね?~

はじめに

はじめに本稿は「とある某リゾートで起こっていること〜好きを潰す怪物の話〜」のエントリを受けて私が考えたことについてまとめたものです。

zundakun.hatenablog.com

バズってから数日たち、ブログ内で「怪物」と称された方がオープンアカウントから彼女視点での情報提供を行ったりしていて状況は変化しつづけています。今後注視していても、事実関係が外部目線で確定することはないでしょう。

そもそもブログ主の記事自体が伝聞主体ということもあるし、問題のスクショはすでに元ブログから消されています。文章もかなり修正が入ってしまっていて、いまではジャンルの名前すらぼかされています。

なので本エントリでは、あくまで元エントリに言及された人個々人の是非を問うのではなく、仮に元エントリに書かれていたことがすべて事実だったとして見えてくる問題を考えてみたいと思います。あくまで思考実験ではあるのですが、実際にあった(かもしれない)ことを下敷きにしているので倫理的には正直グレーな文章といえます。その点を踏まえてごらんください。

 

言及されている「被害」の整理

ここからは、ブログ主、Aさん(ブログ主の友人)、Bさん(元エントリでの「怪物」)というかたちで話をすすめていきます。

元エントリで言及されている内容はこうです。

・ブログ主、Aさん、Bさんは同じ役者の追っかけをしている
・AさんがBさんから暴言ととれるDM、エアリプを受け取る
・ブログ主とAさん、Bさんから睨まれる
・AさんはBさんの行為により、アクターの追っかけを続けることに苦痛を感じている

もっと短くまとめると、「同担の人にTwitterを通じて暴言を吐かれ、対面でも嫌がらせをうけているためにオタ活を続けるモチベーションをなくしはじめている。」……という話です。
他にも元エントリにはいろいろな「被害」が言及されていましたが、Aさんに直接かかわるもののみを抜粋しています。

どうでしょう、他人事と感じられるでしょうか。大なり小なりオタク活動をしている人で、自分がこういう事態にまきこまれないと断言できる人っているんでしょうか。私は自分の半歩横に崖が見えます。

 

ブログ主、Aさんは「無実」でなければならないのか

今回の件をややこしくしているのは、ブログ主のふだんのオタ活がそもそもグレーだったことです。

まず、某リゾート運営が公には認めていない「キャストの中の人」の追っかけであること。著作権法的にグレーな活動をTwitter上でしていたこと(写真やチラシを加工し、知り合いに頒布)など。
(あと、鍵垢のスクショを無許可で掲載していた点も倫理面で議論はあります。第三者(フォロワー)には見せてたわけだしプライバシー侵害の構成要件は満たさない気がしますけど。引用の要件は満たしてなかったけど満たそうとするとアカウント晒しになるのでむしろ良かったねと……)

上記のような点をもって「お前にBさんを糾弾する権利はない」と言う声もあるのですが……。いや、それはちがうだろ。と私は考えます。少なくとも元エントリが事実とするなら、Bさんの「行為」は糾弾されてしかるべきです。

ブログ主の悪行(あえてこう言います)は悪行、Bさんの暴言は暴言です。
(個人的にはチラシ加工・頒布と暴言を比べたら釣り合ってなさすぎてナンセンスだなと思いますが)

極端なたとえですが、無賃乗車で電車に乗っているときに痴漢にあったとして、被害を訴えちゃいけないんですか?という話です。
無賃乗車は無賃乗車、痴漢は痴漢で別々に対処をするべきでしょう(ふてぶてしいとは思いますが)。

とくに版権二次創作のオタ活をしている人は、この点間違えると思いっきりブーメランが飛んできます。
「お前は○○という悪いことをしてるんだから嫌がらせを訴える権利はない」という論理は、聞く耳をもってはいけない主張です。相手は口をふさぐためにわざと言ってるか、もしくは問題の切り分けができない人です。

 

なぜオタク同士で嫌がらせをしてはいけないのか

今回の件、はたから見れば某リゾートオタク同士のもめごとです。
私も某リゾートにはたまに行くものの、オタクではないのでぶっちゃけぜんっぜんかかわりがありません。某リゾートで役者オタが禁忌であることも今回はじめて知りました。じゃあなんでこんなに首をつっこんでいるのかと言えば、自ジャンルでもおそらく現在進行形で起きていそうな問題であるため、自身が依って立つ理屈がないのはちょっと怖いぞ、と感じたからです。

いや、もちろん今でも十分に理屈はあります。「暴言は駄目」これだけです。小学生でも知ってます。人にひどいこと言っちゃダメ。

で・す・が、これだと弱い。なぜ弱いかって、あくまで個人同士の話で終わってしまうからです。

今回だと、BさんがAさんにひどいことを言ったので、Aさんはそれをやめてほしい……たしかにこれなら、スクショさらしたりするのは大げさといえます。Bさんが悪い奴だ、あるいはAさんが我慢しろ、で終わってしまう。
大人同士のけんかは、頼まれないかぎり仲裁しないのがマナー。何も知らない外野に訴えるのはやりすぎの報復行為です。

問題は、これがただの「もめごと」なのかどうかってことです。仮にブログ主のエントリが事実だとしたら、Bさんの行為は、Aさんの受けた被害はオタク同士のもめごとという言葉に納めていいものなのか。
セクハラはかつて、自由恋愛の範疇と言われていました。ストーカーもです。パワハラは少し前まで、指導が行き過ぎただけということにされていました。いじめは、子供がふざけていただけと言う人がいまでもいます。
セクハラもパワハラもいじめも今では立派な社会問題です。私はオタク間の嫌がらせは、オタクにとって社会問題であるべきだと考えています。

 

個人的な問題が社会問題に昇格するにはどのような条件が必要でしょうか?それは、個々の問題を放置することで、コミュニティ全体に悪影響が及ぶことです。たとえば職場でのパワハラは重大な人権侵害であると同時に、職場環境の悪化⇒生産性の低下につながります。パワハラの放置はコミュニティ全体のデメリットなのです。

それではオタク間の嫌がらせ・マウンティングを放置するデメリットを思いつく限り挙げてみましょう

☆ジャンル参加者の減少 (新規参入者の減少 、嫌がらせに疲弊した人の離脱)
☆ジャンル参加者の画一化(新しい楽しみ方が生まれなくなる)
☆公式に対するバッドイメージ→運営状況の悪化
●人権侵害(精神的苦痛による心身への悪影響)
●類似ジャンルへの蔑視助長(某リゾオタ⇒カメラオタなど)
●「オタク」全体への蔑視助長

☆は主にそのジャンル当事者にとってのデメリット、●はオタク全体にとってのデメリットです。たぶんまだまだありますが、ぱっと思いつくだけでもこのくらい。

某リゾオタだけでなくBL二次、夢女子など一部のジャンルは隠れることでデメリットを回避しようとする傾向がありますが、なにそれキラキラ粉飾したブラック企業?って話で。好きになってからクズなところ見つけるほど辛いこと、無いと思うんですが。
(隠れようとするのは迫害を受けまくった歴史もあるので一概に責められないんですけどね……)

オタク同士の嫌がらせやマウンティングはジャンル内外にとっての大迷惑で、個人間の問題にはおさめてはいけない事態です。被害者を守り、加害行為を予防・防止する取り組みが本来は必要です。

 

 

たたき台として定義をつくってみた

さて、オタク間の嫌がらせ・マウンティング行為は社会問題扱いすべきと前段で結論づけました。
そうなると次の問題は「どこで線を引くか」です。
当たり前ですが、ありとあらゆる行為をハラスメント認定していたら逆に社会は崩壊します。
んで、ちょうどいいたたき台を探していたのですが……ありました。厚労省による、職場のパワハラの定義です。

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同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

職場のパワーハラスメントについて |厚生労働省

オタク活動は(たいていの人にとって)仕事ではないので、単語を入れ替えてみましょう。

同じジャンルで活動する者に対して、
ジャンル上の地位や人間関係などのジャンル内の優位性を背景に、
活動の適正な範囲を超えて、
精神的・身体的苦痛を与える又はジャンル環境を悪化させる行為」

……けっこうイケそうじゃないですかね。とくに「優位性」の概念がとても強い。古参からにわかへの叩きに完璧に対応している。
オタク活動って仕事レベルに精神的コミットが高いのでわりとそのまま当てはまりそうです。

苦痛に関する判断も、パワハラの六類型がある程度は適用できるかな。元エントリの例は②精神的な攻撃に当たりますね。

1)身体的な攻撃
暴行・傷害
2)精神的な攻撃
脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
3)人間関係からの切り離し
隔離・仲間外し・無視
4)過大な要求
業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
5)過小な要求
業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
6)個の侵害
私的なことに過度に立ち入ること

職場のパワーハラスメントについて |厚生労働省

ただ、弱いところもいくつかあります。

①別ジャンルのオタク叩きが定義から外れる

「同じジャンルで活動する者」としたので、別ジャンルからの嫌がらせに当てはめることができません。この言葉をはずすと範囲が広くなりすぎるんですよ……。ただし、職務上のパワハラでも他社の社員に対するパワハラが認定されていますので、別ジャンルにも使えるとは思います。件数が多いなら別定義を作るべきかな。


②「活動の適正な範囲」があいまい

これが一番難しいんですよーーー!!!法律の条文だったら死ぬほど学説があるやつ。
たとえばある同人誌を読んだ感想で「クソつまんねえ」ってつぶやくのはセーフだと思うんですよ。そこまで取り締まるとただの言葉狩りになる。
でも「ジャンルやめてほしい」「こんな下手なの人前に出すとかw」みたいなことを言い始めるとちょっと怪しいし、リプやコメントで言ったら黄色信号、回数が重なったらレッドカードかなと思います。
どこまでが適正な範囲なのかはジャンルによるので各ジャンルで判断してほしいんですけど、たとえばBL二次だったら

  • ネガティブな感想を表明するのはセーフ
  • 人格攻撃にあたる発言は内容と回数によってアウト
  • 他人の作品発表を妨害するのはアウト 

……みたいなかんじかなあ。

結果で線引きをするなら、「被害者が活動の縮小を余儀なくされるか否か」でしょうか。パークに行く頻度がさがるとか、鍵垢でしか活動できなくなるとか、pixivのアカウントが消えるとか。

 

③炎上案件には対応できない

ネットでのオタク活動から撤退してしまう大きな原因の一つは炎上です。
が、今回あげた定義は基本的に1対1、せいぜい数人vs数人を想定しています。不特定多数の匿名者(捨て垢)から小さな攻撃を無数に受けることによるダメージについてはパワハラ概念だとカバーできません。
また別の検討が必要です。

 

さいごに 有効な対策は……

一方、オタク間パワハラへの有効な対策は……と考えていたんですが。うーん、難しい。
というのも企業と違って責任者がいないんですよね、あたりまえですけど。だから集団として一斉にとれる対策ってあんまりなくって……。
キャンペーンでもやります?推しのイラストに緑のリボンを描くみたいな。

www.pinkribbonfestival.jp


統一的な対応はすぐにできなさそうですが、オタク同士でもパワハラパワハラだよ、という認知によって少しずつ状況は良くなっていくかなと考えています。
セクハラも最初は職場だけだったのが、いまではプライベートにもふつうに受け入れられてますし。言葉があるって強いんですよ。「嫌です、やりすぎです」より「セクハラです」のほうが伝わる。

友だち同士でもオタク同士でも、パワハラはあかんというシンプルな価値観の共有で、オタクライフがすべての人にとって楽しいものになればいいと思います。

(オタ活の辛いことなんて〆切と金欠だけで十分だ!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動画投稿主になりました【霧崎カードワース】

クリスマスも終わり、年末年始ムード一色の今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
私はうっかり動画投稿主になりました。なにやってんでしょうね。

 

 


いやだってめっちゃ楽しいんですもん、動画編集。
この一か月くらいこちゃこちゃしてて、思ったことを適当に書き連ねていきます。

 

ぴったりくるタグがない件

私の作っている動画はカードワース(フリーRPG)世界に霧崎第一の六人がワープしてしまった、いわゆる異世界転生(転移)ものです。
一作目をつくっていざ投稿しようとしたら、このジャンルを言い表すタグが存在しなくてびっくりしました。
「あっれ~?コンピュータゲームと黒バスの動画ってけっこうあったよな???」と思い当たる動画をいくつか見てみたのですが、それらについていたタグは「黒バス実況(偽)」。
黒バスのキャラたちが実況動画を投稿している……という体のタグです。
霧崎カードワースは花宮たちが実況をしているのではなく、ゲーム世界に入ってしまっているのでこのタグは正確ではありません。

代替案をさがしてみるも、ヘタリアにおける「ゲーム系APヘタリア」や「iM@S架空戦記」のような強い(投稿数の多い)タグは存在していないようでした。
なんてこったい。
おそらく、黒バスが大流行りしていたころにはゲーム実況動画と卓ゲ動画がニコ動に定着していたため、架空戦記系動画がそもそもつくられてこなかったという経緯があるのでしょう。
そういえばpixiv二次でも逆行(原作ストーリーの記憶を持った状態で過去からリスタート)ものこそあれ、原作世界以外が舞台の作品ってたいていパラレルな気がする……キャラ本人が転移/転生してるの少ない気がする……。
ようするに私の感覚が古いんだよと言うことですねオーマイガ。

……でもよくよく「ゆっくり実況」タグを巡回してみたら、実況じゃない動画けっこうあるな。実況してないボイロ実況とかもあるしな。これ、「黒バス(偽)実況」使ってもいいんじゃないか?

→使ってみました。どうなるかはお楽しみ。

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動画づくりは料理に似ている

動画編集してる間すっげー既視感があったのですが、うん、動画つくるのって料理に似てる。

  • 素材(元動画、音声、画像)を用意
  • 道具(各編集ツール)を準備
  • 素材を下ごしらえ(音声の正規化、フレームレートを合わせる、インターレース解除etc……)
  • 調理(編集作業)
  • 盛り付け、配膳(投稿、宣伝)


下ごしらえが不適切だと音ズレしたりノイズが入ったりして見づらい動画になりますし、ツールを使い慣れてメンテもキチンとしないと手際がどんどん悪くなっていきます。
手順をミスったときの困り具合は料理のほうが上ですが、それでも混乱するので適切な作業手順は大事。
いざ編集をはじめて「あ、あの素材が足りねえ!」ってなると無駄に慌てたり。
まあ今はほとんどの素材が探す時間含めて5分くらいでダウンロードできるので、調味料をコンビニに買いに行く感覚ですが……。それでも作業は止まるので集中が一回切れちゃいます。メインの動画(ゲーム実況なら録画したゲーム動画)が無いとかは致命的な事態を引き起こしますしね。
私も今回、思いつきでゆっくり声を当てたせいでボイスの尺が足りねえ!って困る羽目になりました。

素材も今後どんどん増えていくでしょうから、整理整頓は工夫のしどころだなあと思いますね。動画素材は食べ物と違って腐らないけどファイルサイズは重くなるからね!

 

ゆっくりボイスという名の支配欲

※この話はハリハリの個人的な感覚であり、すべてのゆっくり動画作成者に該当するものではありません!

 

ゆっくりを調声する快楽ってヤバないですか?
霧崎にゆっくりMovieMakerで声を当てているとき、何度かぞくっとする気持ちよさがあったんですよね。
それは決まってキャラを生き生きとしゃべらせることができたときで、最初は単純な達成感だと思ったんです。
でも、なんかちがう。
どこか後ろ暗いかんじがある。
で、なんだべなーと考えてみたのですが、これ支配欲だわ。

自分の考えたセリフを、自分の望む調子でしゃべらせるってかなりそそります。
小説ではちょっと難しい。読者の脳内音源ライブラリをいじれないし、アクセントまで制御しようとすると文章がくどくなってしまう。
漫画ならフォントや擬音でもうちょっと表情がつけられますが、それでも作者と読者が脳内で聞く声は一致しない。

たとえ機械音声であろうと、「こんなふうにキャラがしゃべってるんだよ!」というのを押し付けることができるメディアってめちゃめちゃ強いと思います。
いや、もちろん私が人脈のある石油王ならプロ声優を何人も使えるんでしょうけど……でもさ。声優って人間じゃないですか。私は人権意識が高いタイプのオタクなので、たとえ相手がプロであっても自分の趣味と妄想を押し付けるのはなんだかはばかられるんです。

でもなんか機械なら、マシン相手なら平気で出来る!「俺の思うとおりにしゃべれ!」ってやれる!
そしてイメージ通りの声が出た瞬間めちゃくちゃ気持ちいい!やばい!!

……とまあこんなかんじで、ゆっくりの調声は私にとって大変な愉悦です。
ゆっくりやボカロの調声のことをスラングで「調教」と言いますが、あながちふざけているわけでもないような気がします。
人間にはやっちゃいけないレベルの押し付けをしていい機械音声への命令入力は、まさしく調教という言葉がふさわしい。

 

視覚は聴覚に支配される

Illusion Forum イリュージョンフォーラム 錯聴 視聴覚統合 ダブルフラッシュ錯覚

ダブルフラッシュ錯覚という錯覚があります。
一度しか点滅していない図形に二回鳴る音を重ねると、二回点滅したように見えてしまう、というものです。

ここまで極端ではないにしろ、動画づくりは視覚だけではなく聴覚もすごく大事だなと強くかんじます。ベテラン動画投稿者にいわせれば「当たり前だろ」ってところでしょうが。
BGMがブツッと切れると視聴者の集中力も一緒に切れるし、なにかアイコンを出すなら効果音を伴わせないと気づいてもらえない。
逆に、適切な環境音声があれば状況は言葉にしなくても想像してもらえるし、効果音ひとつで微動だにしない立絵に動きを錯覚させることもできます。
動画づくりは、人間の視覚に聴覚がどう作用していくかを学ぶにはめちゃめちゃ良い教材です。すっごい楽しい。
すっごい、楽しい。

私は物心ついたときからずっとミュージカルを観ていて言葉とストーリーと音楽の関係についてはたくさん考えてきたのですが、なんだろうずっと何か物足りない気がしていたんです。
動画をつくりはじめてから、効果音と環境音とBGMが面白くて仕方がない。まさか盲点が効果音だったとは。
舞台演劇って効果音をかなり限られたシーンでしか使えないのですが(ちょっとした物音なら生音でいいし)、動画だとこんなに効果音が必要になるんだとびっくりしました。
あるタイミングで、ある音量で、ある長さで鳴るある種の音は、多くの人間に同じ光景を想像させるってすごく面白いと思うんです。

 

 

ミュージカル「HEADS UP!」感想

2017年の観劇納めが最高の演目だったので感想を書きます。

いやほんと。このブログ読まなくてもいいんで観に行ってください最高ですから。言いたいことはそれだけなんです。

 

 

www.m-headsup.com

 

ミュージカルファンなら誰もが知る”あの名作”が1000回目の公演を終え、華々しく終了する、はず…だった。
しかし、主演俳優の鶴の一声で、某地方都市の古い劇場で1001回目を上演することに!

さあ、現場はてんやわんや。舞台美術は廃棄済み、スタッフの人手も足りない、キャストのスケジュールも押さえていない…、さらに、舞台の総指揮を執るのはこの作品が初めて、という新人舞台監督!とんでもない条件の中でもスタッフたちは必死に幕を開けようと奮闘する。幸か不幸か、チケットは完売、つまり観客が待っている!!

舞台本番当日、新米“舞台監督”のデビュー作は問題山積!
果たして幕は無事に開けられるのか…。

HEADS UP! あらすじ
http://www.m-headsup.com/introduction.html

 

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体ごと楽しめるミュージカル・コメディ

シリアスな作品も決して嫌いではありませんが、私は笑える作品のほうを好きになる傾向にあります。
創作やったことある人ならわかると思うんですけど、人を笑わせるのって難しいんですよ。泣かせるのも難しいですけど笑わせるのは本当に難しい。
コメディ脚本書けって言われたら、私は逃げ出したくなります。
だからまず質のいいコメディは尊敬が先に立つんですが……。

それはそれとしてHEADS UP!はめちゃめちゃに笑わせてくるんですよ!
時間当たりの笑った回数、アベニューQより上かもしれない。一幕終わりとか笑い死ぬかと思ったわ。
しかも力技の笑い(変顔とか奇声とかイジりとか)はほとんどなくて、ひとつひとつの笑いどころが上質。
下手なお笑いライブ行くより笑えることは保証します。

基本的にはミュージカル好きに狙いを定めた作品ですが、舞台をあまり見ない人もきっちり引き込んでいくようにつくられています。(ド頭のシークエンスはほんとうに良くできている。大人向けの「♪幕を開けよう(劇団四季)」ってかんじ)
ひいきの役者が出ていたりするなら観て損はないです。
生で見る哀川翔ヤバかったですよ。最前で見てしまったせいもありますが色気にくらくらきました。

 

リッチな曲と振り付け

私が和製ミュージカルを敬遠する理由の一つは、単純に質が低いからです。
役者ではなく、脚本演出音楽振付あたりになーんか逃げを感じることが多い。テニミュに代表される2.5次元のほうが、芸は荒くてもチャレンジしている分すがすがしいです。
腹が立つのは、海外作品の翻訳上演をやるなら難しいことやらせるんですよ。役者も応えるんですよ。つまり海外作品ができる(歌って踊れる)スキルは役者のほうにあるにもかかわらず上流工程が逃げをうつんですよ!

で、HEADS UP!がどうだったかというと、めちゃめちゃ攻めてました。
いや重唱とかちょっと稚拙だったところもあったけどねでも豪華だった。ふだん翻訳歌詞ばっかり聞いてるから、最初から日本語で付けられた歌詞の聞き取りやすさに泣きそうになりましたよ増えろ良質和製ミュージカル。
「チケットは売れている」とか最高でしたね。

振付もわかりやすくて楽しくてかっこいいというミュージカルとしては最高オブ最高。川崎悦子さんってどなただろうと調べてみたらキャラメルボックスとかの振付もしてたんですね超納得。

 

舞台が好きな人すべてに刺さる

HEADS UP!は舞台裏ミュージカルです。
いわゆる楽屋ものくくれなくはないのですが、やっぱり「舞台裏」と言うのがしっくりきます。なぜなら役者ではなく裏方スタッフの話だから。
主役は舞台監督。ストーリーの中心は仕込み*1とバラし*2

私も大学サークルでミュージカルをやったことのある人間なので、めちゃめちゃ懐かしかったです。なぐり(=かなづち)とか久しぶりに聞きましたわ。
「ここ危ないよ」みたいなセリフが何度も出てくるんですが、わかるわかる。劇場ごとに危険な場所って絶対あるんですよ。見えづらい段差とか天上低いとか。お互い声をかけあって注意し合わないと誰かが怪我するんです。(新人が怒鳴られる一番の原因であり、スタッフも声を出さないと怒られる理由)
観る専の人にとっても、「裏ではこんなことやってるんだー」と感慨深いことでしょう。演劇ではなく、コンサートやライブが好きな人にも通じるものがあると思います。

 


さて、ここからネタバレありの感想になります!

行をあけるので観てない人は鑑賞後にどうぞ~。↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どこまでも誠実な構成

HEADS UP!のテーマはなにかと問われれば、私は「舞台愛」であろうと答えます。
古今東西、舞台とは何か演劇とは何かという作品はたくさん作られていますが、ここまで深みがあって楽しい回答を見られて本当によかった。

印象的なのはラストで新藤(新人舞台監督)が撤収直前の最終確認を行い、床板のあいだに挟まった紙切れ(?)を見つけて取り除くシーン。
あれ、雪のシーンとかで使った紙ふぶきの可能性もあるのですが、おそらく「ドルガンチェの馬」の前に使った団体が残していったゴミなのではないかと思います。
「クギ一本残してはいけない」と歌われたように、ドルガンチェのカンパニーも物理的にはなにも黎明会館に残してはいかなかった。むしろゴミをひとつ取り除いていったくらいです。
作って壊して、何も残さない。その場にいたスタッフと役者とお客さんの熱だけが劇場に沁み込んでいく。その熱は目に見えなくてもたしかにある……と信じて舞台は上演され続ける。

美しいなあと感じ入るしだいです。
あのシーンに説得力を持たせたのは中川・相葉両者の芝居ももちろんですが、HEADS UP!のカンパニー全体がその思いを共有しているからこそだろうなと思います。

 


クソなところもちゃんと表現する

笑いにまぎれて、演劇業界のクソなところもちゃんと言及されてたのめちゃめちゃ誠実だなと思いました。
具体的には「あたしの夢は『女で舞台監督』」と話す小道具係とかですね。
夢は舞台監督、じゃないんですよ。"女で"舞台監督なんです。つまりプロで食ってる女の舞台監督がたぶん日本に存在していないか相当な希少価値だということです。ちなみにHEADS UP!の初演は2015年なので現代の話です。

小道具係役の新良エツ子さん、笑顔と元気が素敵だったのですがそれよりなにより胸がデカいんですよ。たぶんEはある。黒の半そでポロシャツがきれいなお椀型に盛り上がっていました。すげえ眼福だったというのはおいといて、間違いなくこのキャスティングはわざとです。
豊かな胸は古来より女性のシンボルなんですよ。それをしっかりもっている人が「舞台監督になりたい」と言うのマジしんどいなと思いました。

食えない役者がバイトのほうのプロになってしまうとか、大御所役者に振り回されるとか、ベテラン演出家に現場が振り回されるとか、役者のプライベートな人間関係で現場が振り回されるとか……
コメディタッチだから笑って見れますけどあれシリアスにやったら地獄絵図ですからね。エンタメ業界にいる人たちはほんとに覚悟ガン決まりだと尊敬するとともに、「もっとクリーンになってくれよ……」と思ってしまいました。
素敵な舞台の裏が地味なのはいいけど、裏がイリーガルでブラックなのは嫌だもの。チケット代を払っている以上、この点についても我々は共犯関係なのだと思います。

 

 

フツメンとブサイクが大活躍

メインキャラがだいたい出そろったところで思ったのは「すげー、美形がいない!!」でした。
新藤役の相葉裕樹さん、バイト君の池田純矢さんを除いて、残りの男性陣はおっさんとフツメンとブサイクとデブなんですよ。アンサンブルもブサイクにみえるメイク衣装。女性陣もアンサンブルと主演女優以外はパッとしない見た目。
ミュージカルってステージにいるひとみんな美形がふつうなので、めちゃめちゃ新鮮でしたフツメンだらけの舞台。
(あー、ブロードウェイ版のビリーエリオットはフツメンだらけだったな。ああいうかんじです)

黙ってたらパッとしないフツメンたちがめちゃめちゃ生き生きと裏方を回してるのはすごい元気がでます。
なにがすごいって、あの場でいちばんイケメンな新藤は自分に自信がないせいで微妙にオーラが薄いんですよ。演出部のおっさんたちのほうがよっぽど格好よく見えるレベル。
人間は顔じゃねえってのはこういうときに言うべき台詞ですね。

 

哀川翔がエロイ

生で哀川翔を見たのはじめてだったのですが、ヤバイですね。
引き寄せられるような色気がありました。くらくらした。

 

 

 

以上、思いつく限りの感想をあげてみました!

HEADS UP!はいいぞ。

*1:劇場で上演の準備をすること。大道具のセット、照明や音響の調整、衣装・小道具の搬入その他いろいろ。時間との勝負。危険。

*2:上演が終わった舞台を原状回復して撤収すること。スケジューリングによっては時間との勝負。危険。

遙かなる時空の中で6感想 ~最推しは村雨でした~

先日の景時(遙か3)エントリが予想以上にのびてビビったハリハリです。


にわかの私よりもずっと前から濃く長く景時を愛してきたであろう方々から「それな」「わかる」との反応をいただけて大変うれしかったです。景時さん愛されてる……!!

いまさらですが、自分の好きなことを言語化して説明できるのってひとつのスキルなんですね。TRPGをやっているのと他人のブログや考察系ツイッターを見るのが好きなせいで誰でもできることだと勘違いしちゃってたんです……。
まじで私、自分が語彙力高いとは思ってないし文章力も低いと思ってたんですよ。リアル友人に辞書を読んだことある人がいたりするもんで、アマチュア文字書きとしても底辺だと思ってました。ちょっと認識あらためます。謙遜はいいけど卑下はだめ。

 


では本題。

遙かなる時空の中で6全エンドクリアしたぞー!!

遙か3の感想記事と同様、テーマごとに思いつくまま書いてみます。言及してないキャラは好き嫌いというより、どう書いていいのかわかんなかったんです……。ルード君かわいかった。

 

ここから先はネタバレ配慮一切ないので、適宜対処でお願いします。
画像はいずれも遙かなる時空の中で6 公式サイトよりお借りしました。

http://www.gamecity.ne.jp/haruka6/


主人公 高塚梓-黒龍の神子

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歴代シリーズでは主人公は白龍の神子だったのが、今回はその対である黒龍の神子が主人公。

まず驚いたのは、一章序盤。ダリウスが「やっと笑ってくれたね」というセリフを言った時です。
ほんとだ、この子ゲームが始まってからしばらく笑う立絵が表示されなかった……!
異世界に召喚されたと思ったら鬼の集団に誘拐され、わけもわからず怨霊と戦わされる展開がしばらく続きます。
当然、主人公の気持ちとしては混乱と恐怖しかありません。笑顔を浮かべる余裕なんて生まれない。応答がまともにできていただけ立派なものです。

しかし望美さまであれば、あの状況でも「ルードくん強いんだね!(にっこり)」くらいはやりそうなもの。陽の気をうけた白龍の神子ってのはそういうものでしょう。
※ハリハリは遙かシリーズを3しかやっていないので比較対象が望美さまになりがちです。ご了承ください。

ゲーム開始から10分以上笑顔を見せなかった梓は、それだけで黒龍の神子たる証を立てたようにハリハリは思いました。あと、待たされたぶん笑顔がむちゃくちゃ可愛かったです。


もうひとつの特長として、この子は頭がいいです。あと脳内でちょくちょく毒を吐いてる。
(ずるい手を……)とか、(長考だったな)とか、(最低だ)とか、望美さまなら思い浮かばないようなことをこっそり考えていてかわいいです。

残念だった点をあえてあげるなら、せっかく黒龍の神子を主人公にしたならもっと性格を陰の性質によせたほうが面白かっただろうなというところでしょうか。ええ、ぶっちゃけ破壊も停滞もしてないよねと。
性格も明るいし純粋素直ないい子だし。つまり陽の気の気質なんですよね。あれを黒龍が好むのはちょっと納得いかない。せめて近くにいる人の寿命を縮めるくらいの設定があってもよくないですか?(よくない)
まあ、これに関してはガッツリやってしまうとネオロマンスシリーズの枠から外れてしまうという事情もあり難しいところです。

 


ダリウス 地の青龍

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私は綺麗な顔が好きです。
そんなわけで最初に攻略したキャラクターとなりました。
すごく王道にスマートに口説いてくれたかと思えば、バランス崩したときの冷たい狂い方がヤバくてよかったですね。シュークリーム怖いよ。
かなりの高ストレス下をもちまえのスペックで乗りこなしているキャラなので、恋愛を乗せるといいかんじにおかしくなるの良いです。

「ネックレスをつけるのを、やり直させてほしい」と梓が歩み寄るシーンがとても好きです。同じ行為でも、信頼していれば少しも怖くないというのは説得力がある。
梓が自力でダリウスたちの目的の理解に至ったときの会話も好きですね。梓を見くびっていたことの謝罪と賞賛をダリウスが行った(=力量をフラットに認めた)ことで、やっと対等な同士として協力ができるようになった感じがありました。

本作攻略キャラ中トップの能力と権力の持ち主。世襲制だった鬼の一族の首魁に外からあっさり就任したスペックはもちろんですが、彼が号令をかければ国中の鬼の一族が蜂起するのでその気になれば血みどろの内戦が起こせます。ゲーム本編では一族のほとんどが国外避難してたから目立たないんですけど、動かせる人数はけっこうヤバイ。きっと最終的にはアメリカのユダヤ社会的な立ち位置に入りこむのでしょう(勝手な妄想)。

好きなシーンは、一章終わり。

「俺はダリウス。鬼の一族を束ねる者。」
「そして君は――黒龍に選ばれた神子。破滅を呼ぶ神子殿だ」

めっちゃぞくっとしましたよ。鈴村健一さんすげえな!
一語一語、噛んで含めるようにささやいて梓に立場をわからせる台詞回し。もうこれ聞けただけで遙か6は名作!ってなりました。

 

 

里谷村雨 地の玄武

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推しです。
大正デモクラシー担当、年の差恋愛系。
そしてそして現代人枠!!!

「今回、主人公の巻き添えで時を超えちゃったキャラいないなー」と思ってたら隠れてた。びっくりしました。けっこうガチめにステルスかけてましたね。
珈琲のシーンで一度(ブラックコーヒーって大正時代の言い回しか?という疑問があった)、そして口述筆記のシーンでも違和感はあったのですが見抜くまでには至りませんでした。結実の花に噛んでるのはすぐわかったので悔しい。(レミゼのせいでカフェには政治結社があると夢見てるマン)
しかし梓ちゃん、旧字体新字体という言葉がさらっとでてくるとは教養があるな。

私も字が汚いので、村雨にはむちゃくちゃ共感しながらやってました。
現代人だとわかるまえは、ワープロorパソコンの存在を梓が教えて「お前の世界に行きたい」と言い出す村雨……みたいな妄想をしてたくらいです。うん、教える前に知ってたね。パソコンがない世界に放り込まれてさぞ辛かったでしょう。
キーボード筆記の偉大さは思考速度と筆記速度をそろえてくれる点も大きいので、ライターとしてはマジでしんどかったんじゃないかと思います。脳みその一部が奪われるくらいのインパクトはある。あの世界でも作家として身を立てた村雨さんすごい。

村雨さん恋愛イベントはどれもこれもむちゃくちゃ好みでした。これ!これだよ年の差恋愛の醍醐味は!!ってかんじ。
ハートがキュンキュンするというよりは、背中にビリビリきますね。緊張感がある。
35歳が16歳に手を出すのは勇気いる。わかるよ。若い時の数年がどんだけ大事か痛感してるからそれを背負うのキツいよね。なのに梓は村雨の葛藤を1割も理解しないでぐいぐい来るからね。別に梓が悪いんじゃなく、若いゆえの必然なんだけど。いやあ、しんどかっただろうなあ。
私がアラサーになったこともあり、村雨の気持ちもかなりわかるようになりました。年をとるっていいことだわ。

梓のアタックをかわす台詞がひとつひとつ丁寧で、ああこの人はペンで食ってるんだなと思いましたね。
行方知れずになった梓を発見して抱きしめているスチルは、自分を納得させている顔だなと感じました。おっさんの顔でした(好きです)。もちろん安堵のほうが大きかったんでしょうが、「あー、これだけこの娘に必死になって、見つかったら死ぬほど安心するんだから手放すのは無理だな」って再確認が裏で走ってるかんじ。おそらく梓よりも先に両想いだと気づいていて、しかし実際に手に取るのに死ぬほど時間かかるのが年の差恋愛ですごくいいです。


村雨シナリオで良かったのは、梓が「私をただの娘じゃなくて 民衆の代表者である神子にしてください。」と村雨に頼んだシーンですね。恋愛イベントの序盤、村雨の部屋でくつろがせてもらった梓が「私を神子ではなくただの女の子として扱ってくれる」と感じていたシーンと対になっています。
村雨は現代で梓とエンカウントしているため、彼女がただの女子高生に過ぎないことを知っています。そこに彼自身の思想信条もあわさって、「不憫なガキ」扱いするという気遣いが生まれたのでしょう。(ついでに恋も生まれちゃいましたが)
高塚梓という個人を村雨が大事に守ってくれたからこそ、いよいよというときに自ら「神子になりたい」とまっすぐ言えるようになったのは美しいです。現代人カップルっぽい価値観のあらわれですね。


本条政虎-地の白虎

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乱暴、がさつ、やさしさがあまり見えないと印象が悪かったので攻略が後回しになった人。ふたを開けてみたらとても面白いシナリオでした。

虎ルート(政虎はほとんどのキャラから虎と呼ばれるため、以降それに倣います)で最高に面白いのは序盤です。誰が何と言おうと序盤です。
助けに来てくれたお礼を言ったら好感度を下げられてびっくりしたよ!!

虎のイベントは、他のキャラとはあからさまに毛色がちがいます。良心的で謙虚で純粋で正しく優しい選択肢を選んでも好感度があがらないどころか、場合によっては下がるのです。
「実力を超えた人助けをすんな迷惑だ」「謝罪や返礼はモノ(金)で示せ」「ぱっと見かわいそうな側だけを助けるのは不公正を助長することもある」「他人の善意をただ信じて寄りかかるのは怠惰だ」といったことを、虎は序盤のイベントで教えてくれます。柄は悪いし、本人も善人ではないのですが言っていることはまっとうです。あと、乙女ゲー主人公に「秩序-善をつらぬくだけでは何も守れないどころか逆に迷惑」とズバッと言ってくれるキャラはなかなかいない。他の攻略キャラは「君の純粋さは素晴らしい」って言っちゃうからね。
良くも悪くも地に足がついた男で、主人公を飛び越えてプレイヤーにとっても有益な勉強をさせてくれるキャラだなと思いました。感動した。

虎からの教育により善を為すためのコストを理解した梓でしたが、その重さを知っても自分が善いと信じることをしようとするので最終的には虎のほうも感化されます。お父さんの件がすっきり解決した後の虎マジ最強でしたね。もともと力はあったけど思想がない人格だったところに、一本芯がとおると本当に強い。あまりに信頼できる。


あ、終盤で梓からは金も礼も受け取らないという虎に「お礼のキスもいらない?」と尋ねると、「……。」と黙ったまま3度に分けて好感度がガン上がりするというめちゃめちゃ笑えるシーンがあります。かわいすぎか。

 


萩尾九段-天の玄武

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初見ではあんまり好きじゃない見た目と声をしてたので、しばらくスルーしていました。他のキャラを攻略するうちに、情緒が幼いゆえに純粋で直球なところかわいいなとなってきて攻略を決定。甘いものがからむとめっちゃ真剣になるのかわいいよね。

星の一族という、龍神の神子を守る一族の末裔。役目を果たすための修業に幼いころから時間を費やしたため、世間の常識がちょっとあやうく、情緒がすごく幼い。なのに全キャラ中トップクラスに背が高い。そのギャップが気づけば萌えになっていました。

好意や恋心を恥ずかしいと感じないため、常に愛情表現がわかりやすい。愛情表現が「自分の好きなもの(=甘いもの)をプレゼントする」なのが小学生感ある。好きだなと思ったらお菓子を渡し、嬉しいなと思ったら甘味をプレゼント。

主人公がドレスを試着したところにエンカウントしたシーン、すごいかわいかったです。「変じゃないか確認したい」と梓が言ったら「確認する必要などあるものか!(=とてもかわいい!)」と食い気味で反応し、そして褒める言葉が見つからないことを全力で悔しがり、一生懸命考えて梓が綺麗だと言った千代紙の花束を作り「この花束より千倍、綺麗だ」と言い切る。

うっ……かわいい。
小学生男子の品が良くかわいいところだけを取り出して、大きな優男につっこんだようなキャラクターです。癒されます。かわいい。

愛情表現という点では小学生なのに、いざ星の一族として行動するときはびっくりするほど根性を発揮するのもギャップが大きくていいです。軍に飛び込み営業して神子召喚について首を縦にふらせたり、術を覚えるために徹夜してくれたり。
頑張れば未来が変えられるかもしれないなら努力するのが当然!って思考なのですが、……それは若干狂人に片足をつっこんでいることを周りの人は気づいてあげてほしい。

ちなみに村雨は異世界ジャンプ直後、九段の実家に居候していた過去があります。そのためこの二人はそれぞれのルートでからみが多いです。お互いの良いところが互いのルートでちらりと見える素敵な腐れ縁。

 

有馬一-天の青龍

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なんとなく他ルートでは印象が薄くて攻略が最後になってしまった軍人さん。
それもそのはず、この人は非常に素晴らしい軍人の鑑といえる人格の持ち主なのですが、そのせいで恋愛でもしないことには自分の職務に徹してしまうのです!だから他キャラルートでは彼の魅力は埋もれがち……。

とはいえ、初期の印象は悪くありませんでした。
「精鋭分隊隊長、有馬一だ。 よろしく、高塚。 案外、芯が強くて安心した。」という自己紹介と笑顔が、最高にさわやかだったからです。
直前まで梓に黒麒麟の件(ダリウスが梓の能力を利用して軍に打撃を与えた事件)を問い詰めていたのに、その件を梓が謝罪して神子としてはたらく決意を述べるとスパッと「仲間」としての扱いに切り替えたのです。
この人は今後決して黒麒麟のことは蒸し返さないな、と確信する一場面でした。
イベントを進めて行っても、恋愛感情より先に尊敬の念がガンガン育っていくかんじです。格好いいんだけどね。

有馬ルートは、ラスボスである邪龍の怖さが実感できるほとんど唯一のルートです。
(邪龍があんまり怖くないのは、遙か6の欠点の一つです。人心を乱す能力を生かし、民衆の頭をおかしくして流言からのリンチ虐殺とかやってほしry)
ただのしかばねのようになっている有馬発見からの一連の流れはなかなかドキドキしました。

恋愛面については最後の最後まで朴念仁の堅物ぶりを貫いてくれた我らが隊長殿でしたね。人格が高潔すぎると恋愛って難しいんだなと思いました。恋は盲目で惜しみなく愛は奪うもの。恋しい相手を大切にするだけでは恋愛って成立しづらいところ、あります。
良い軍人ではあるのですが、良い夫になるのには訓練が必要そうだとED後がちょっと心配になるカップルでした。
友部と秋兵がうまいことやわらかくしてくれるといいなあ。


あ!そうそう有馬ルートを最後にしたせいで、友部が元気になったことを私は全クリぎりぎりまで知りませんでした!
例にもれず友部めっちゃ好きで、夜会のシーンすごい悲しかったから嬉しかったです!今後はもうちょっと慎重になれよ!

 

 


その他感想

駒野千代-白龍の神子 

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ボイスを聞いた瞬間に「これは白龍の神子ですわ……。美しい魂ですわ……」と心から納得しました。リアルにいたら神に愛されすぎて早死にしそうな子だなと思ってたら本当に病弱設定だった。よかったネオロマ世界でなければ死んでいた。

明るい乙女ゲー全般に通じる問題として「お前らもっと葛藤しろ」というものがありますよね。ぶっちゃけ千代の初手から「神子の使命をまっとうします!」と覚悟ガン決まりなかんじもどうなのよと思わないではなかったですが、あの声と立絵の説得力がすごすぎたのでいいです。


戦闘システムについて

動ける方向が多いカードは正義。(←将棋とか死ぬほど苦手マン)

属性相性のある将棋的なシステムでした。駒に相当するキャラクターカードは、戦闘に勝利した際の経験値のほかに育成専用カードや敵キャラカードを食わせることで成長します。
チュートリアルで育成を説明された瞬間ソシャゲじゃん!って思ったのですが、ソシャゲとはちがって攻略キャラのカードを食わせたりすることはありません。平和。

 

背景について

影絵的な背景がとても好みでした。大正時代という舞台設定にもよくあうレトロな雰囲気。
恋愛イベントでもスチルでなく影絵で表現されるシーンが各キャラ1か所はあり、とてもロマンチックで大好きでした。虎が黄泉に追いかけに来てくれるところとか特に良かったですね。

 

全体ストーリーについて

えー、深く書くのが怖いので箇条書きします。
固い単語を選んでいますが、ぜんぶシナリオ中に起こったことです。

  • 暴走気味の軍拡をつづける軍部
  • 人狩り」と俗称される強制徴兵
  • 違法な植物を用いて強力・完全服従な兵士を作成
  • 邪神が現れて逃げ惑う市民に「竹槍で最後まで戦え」と発言する軍上層部
  • 軍による情報隠ぺい
  • 被差別民族への流言(軍主導)


……いや、これ大正ロマンの皮をかぶっただいにうわなにをするやめ

 

大団円ルート

とつぜん攻略キャラが全員ウェイター姿のスチルが出てきて爆笑した。欲望に忠実すぎる。

 

 


ひとまず感想は以上です。
村雨さんの珈琲が飲みたい。ブラックで。

 


余談

九段だったかダリウスだったかが、「白龍の神子は弱いので八葉を選んで守護してもらう」という話をした時に彼女↓の姿が浮かんだのは私だけではあるまい。

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余談2

村雨は大正時代で小説家をするにあたり、「現代(21世紀)の出来事を幻想的に脚色」した作品を世に出しています。スカイプを念話風味で書くとかかな……。
プレイ時はただ感心していたのですが、全クリ後にふと思い浮かんだのは「星新一はタイムスリップをしてきたのでは?」という妄想でした。

星新一作品が「予言」のようになった話あれこれ - Togetterまとめ

だってふつう思いつくか?コンテンツは無料になったけど死ぬほど広告が出てくる世界とか、共通の趣味をマシンが検索して話をもりあげてくれるストーリーとか。(長編があまり面白くないというのも含めて、すごくそれっぽい)
星新一先生には大変失礼なことと承知の上で、彼が未来人だったと考えるのはけっこう筋が通ってて面白いです。なんとなく現在よりもう50-100年くらい未来からきてる気がする。