演劇におけるダブルキャストとレ・ミゼラブル
発端は、舞台版FateGOのキャスト発表。
主人公を公演ごとに女性(ぐだ子)と男性(ぐだ男)に切り替える(=ダブルキャスト)であることがわかったのだが、ダブルキャストという用語が2.5次元舞台勢に認知されていないことに驚いた。
ダブルキャストという単語の知名度が思った以上に低くて震えるなど。
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
↑のツイートにはゲーム「ダブルキャスト」に関するリプが二つほどついて大変申し訳ない気持ちになるとともに、やっぱり舞台用語のほうの知名度低すぎではと思った。
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興が乗って、ダブルキャストの説明と思うところの連投を開始。
以下、ツイートを貼りつつ補足とかを書いていきます。
ダブルキャスト
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
①二人一役。演劇作品等で一つの役を二人で分けて演じること(幼少期→成人以降など)
②二人の役者が公演ごとに交代で一つの役を演じること(三人以上ならばトリプル〜)
③同名のアドベンチャーゲーム。バッドエンドが怖い。
②のダブルキャストが行われる理由は、(1)役者の疲労を抑え、長期公演を可能にする(2)リピーターを増やすため。役者の違いによるディテールの変化を観たい観客を複数回来させることができる。
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
ちなみに長期公演のことをロングラン公演と言う。テストにでます。
ダブルキャストの役が多いほど、基本的にはリピーター回数が望める。例えばヒーローとヒロインの二役をそれぞれダブルキャストにした場合の組み合わせは4通りだが、ライバル役もダブルにしたなら8通りになる。
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
この組み合わせ爆発をかなりエグく利用しているのが東宝系ミュージカル。↓のレミゼラブルのキャスト表を見てくれ。私は爆笑した。https://t.co/OTw3uxI1UA
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
私がレミゼを観たのは十年前が最初で最後なのだけど、いつの間にかフィルタ機能が公式に実装されていた。適当に四役ほど選んだら一公演しか残らなかった。
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
ちなみにダブルキャストの役は 9 役 ある。
帝国劇場 ミュージカル『レ・ミゼラブル』(プリンシパルキャスト スケジュール)
レ・ミゼラブルは2012年にヒュー・ジャックマン主演で映画化もされた名作ミュージカル。原作は同名のヴィクトル・ユーゴ―の長編小説。
15年超にわたる物語のためネームド登場人物が非常に多く、ミュージカル化に際して整理されたにもかかわらずプリンシパルキャスト(重要役)は9人。
当作品は東宝ミュージカルのドル箱で、1987年の日本初演以来しばしばロングラン公演を行っている。若手からベテランまで多数の人気俳優をキャスティングできることと、作品自体のファンが多いため毎回動員がすごい。
まあ、リピーターを動員する手法としては穏当な方かもしれない。ランダム入場グッズとかガチャとか握手券に比べると、観られるものと値段が確定しているだけ良心的といえる。
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
安い席でチケット一枚5000円くらいするけどね。(私がソシャゲで課金できない理由はここにある。S席分のお金を払って推しが引けない可能性があるという意味がわからない)
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
2017年現在、ミュージカルのチケットはS席13,000円~10,000くらいが相場。最近は前方中央付近の席についてはプレミアムシートあつかいで割増し料金になっていることも多い。
個人的には席の価値を値段に反映するのは良い流れだと思っている。
【クソ計算】
— ハリハリ@ピカボ新刊はBOOTHに (@harimarin) 2017年5月19日
レミゼ、9役がそれぞれトリプルキャストなので、組み合わせは19,683通りでした。
全組み合わせを消化しようとしたら、毎日マチソワ(二公演)やったとして、約27年かかる。
すべてB席(4000円)で通ったら7873万円の課金ですね。
携帯の電卓をつかってぽちぽち計算した。
東宝レミゼ製作スタッフの名誉のため補足すると、レミゼは15年にわたる物語なのですべての登場人物とからむのは主人公のバルジャンのみ。
よって、からみのあるキャラごとの組み合わせであればもう少し容易に全コンプリートできる。たぶん……。
あと実際には推しキャラとか推し役者を中心にチケット取りを考えるはずなので、見た目ほどひどいわけではないです。ひどいけど。
おわりに
この記事は、はてなブログのTwitter貼り付け機能のテストを兼ねています。ログ代わりに使えるかなーと期待して。
結論としては、リプでツリー形式にしてあるツイートは勝手に前後のツイートも埋め込まれてしまってめっちゃ使いづらかった。
すなおにTwitter自体の埋め込み機能使った方が楽ですね。