ハリハリのブログ

人に見せても良いと判断した思想感情を記録しておくための保管庫

ヨガはじめました

昨日、近所にあるヨガ教室の体験レッスンを受けてきました。
外観古いビルの中だったのでちょっとどきどきしたのですが、室内は綺麗で広くはないながらも機能的に整備されていて、とても好み!でした。

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私がヨガに初めて触れたのは大学1回生のとき。基礎教養の選択体育に「ヨガ&空手」という謎のコマをとったのがきっかけでした。大学受験でノイローゼになったせいで、私の興味の一つはメンタルコントロールにあったからです(日常生活がぎりぎり送れてるけど常時抑うつ状態でした。いま思うと完全に要診察案件)。法学部だったくせに心理学の本を読み漁ったりしてました。ヨガは精神安定にいいってどっかで聞いたんだと思います。ちょうど当時ブームだったし。
クソ運動音痴にも、球技や陸上よりははるかに楽しくできそうだという打算もありました。実際、他人と比較する必要もなくどんなに下手でも誰にも迷惑をかけないヨガは最高に気楽にできました。あと空手もほとんどの学生が未経験なので、あんまり差がつかなくてよかったです。心が楽。(ほら、チーム戦で足引っ張ると死ぬほど心苦しいし、個人戦でも相手が下手すぎるとゲームにならないじゃん?自分が楽しめないのはともかく、人の邪魔しちゃうのはつらいんだよ)

 

一年間かんたんに学んだヨガで、私はストレッチが精神安定にびっくりするくらい役立つことを実感しました。まあ、結局ストレッチの域は出なかったんですが……。当時から現在にいたるまで、私は朝夜のストレッチが習慣化しています。やんないと寝つきが悪い。


そしてもう一つ、瞑想というものを知りました。ヨガにはシャバーサナ(死体のポーズ)と呼ばれるポーズがあります。ぶっちゃけ、ただ寝っころがってるだけのポーズです。しかし、たいていの指導者がレッスンの終わりにこのポーズを入れるレベルの重要なポーズです。ただ横たわって、体の状態を感じ、心を静める。
これがねー、できないんですよ。じっと寝てるのができない。「ヒマ」って感じてしまって、ヒマってストレスなのでイライラしてくるんですよ。ぜんぜん心静まらないの。あと体もぜったいどこか緊張してます。私はとにかく肩がやばい。常に肩に力が入ってる。寝てる時でさえ!
それでも毎週やるうちにだんだん「入った」感じになる瞬間が増えていき、それが気持ちいいってことがわかってきます。気持ちいいまでいけると、わりとウキウキ死体になろうと頑張れます。体は正直なので。

 

けっこうヨガを気に入っていた私でしたが、結局2回生になったあとはヨガをやらなくなってしまいました。通学時間が長かったので時間が取れなかったのと、ひとりで集中し続けられるほどにはヨガに習熟できなかったのが要因でした。死体のポーズはヒマだと言いましたが、他のポーズも集中できないとただのストレッチに堕してヒマになります。続かなかったんですよ……。いまやってるストレッチも動画みながらとかです。

 

 


で、じゃあなんで今更ヨガを再開しようと思ったかっていうと理由は二つ。一つ目、通勤時間が短くなったから仕事帰りにお稽古事をする余裕ができたから。二つ目、いいかげん子供のころからある慢性のひっでえ肩こりをどうにかしたくなったから。

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整体に通ったり姿勢改善したりいろいろしたのですが、肩こり本当に治んないんですよ。なんで治らないのかって原因はわかっていて、結局私は肩に力を入れずに自分を支えられると思ってないからなんです。昨日受けた体験レッスンでも、死体になっていても肩がギューッとしていました。
肩ひじ張ってるって言葉がある通り、人体の状況と精神状態はきっちりリンクしていて、私の肩コリはおそらく肉体へのアプローチだけだと完治しない。するとしてもめっちゃ時間がかかる。肩に力を入れなくていいんだと、体と心両方に納得させない限り永遠に私の肩は痛いまんまなのです。

 

ヨガをもう一度始める理由はここです。何人かで一斉にレッスンを受けていても隣の人と自分は関係なく、先生もあくまで参考と調整をしてくれる人で、ただただ「より調度いい自分」を目指していく……っていうのがヨガの思想だといまのところ私は理解しているのですが、なんかこれ、すごい肩こりとれそうじゃん?(頭悪そう)

 

レッスン中何度も「(いまのポーズをとっている間も)呼吸は続いています」と言われるのですが、昨日は途中でふっと「ああ、呼吸=自分ってことか」とわかった瞬間があって。アクロバットみたいな無茶なポーズをとっていても、ポーズが主体なのではなくそのときの呼吸、つまり自分自身はあり続ける、みたいな。なんかそういう感覚が入ってきて。これを日常生活に応用するなら、たとえば数字をあげろ!って怒鳴られているような状況であってもそこに囚われすぎないみたいな境地がめざせるんじゃないかなーとか。
生きてる限り呼吸がほんとうに奪われることってほとんどないですからね。うん、そう考えると水責めの拷問とかって本気でやばいな、思いついた人はサイコパス

 

そうそう、日常生活でも「無理するな」ってよく言いますけど、みんな無理するじゃないですか。あるいはさぼりすぎるじゃないですか。そのあたりもうまくノウハウができていると感じました。
レッスン開始前に先生が「少し痛いと思ったら、その手前の段階に戻してください」って言うんですよね。つまり少し痛い=無理な状態、と定義づけて、無理になったらその前段階に引き戻すという処置を伝えていると。これも応用効きやすいですね。体とか心が少し痛かったら、全部やめるんじゃなくてそのちょっと前に戻る。
ああ、おそらく初心者あるあるだと思うのですが、こうやって言われても私は気づかぬうちに無理をしまくり結局レッスン後微妙に太ももの付け根を痛めました。無理しないのって、修行です。

 

あとゆっくりポーズとってるだけなのに30分過ぎたあたりで全身から汗出てくるの面白いなとか、なんかわからんけど翌日尻と二の腕と肩甲骨の間が筋肉痛だぞとか、あっあと山のポーズ(足を軽く開いた直立)でかるく揺れてもいいってわかったのスゴイ発見でした!そりゃそうだよ日常ってのはぶれるんだ。


えっと、すごい、楽しかったです(こなみ)
とりあえず一か月、週一ペースで通ってみるつもりです。かわいいヨガウェアほしいな。

 


余談

昨日受けたレッスンは「ハタヨガ・ベーシック」というクラスでした。
ハタヨガは要するに一般に「ヨガ」と言われてイメージするポーズをつけるヨガのオーソドックスな奴、くらいのイメージでいいと思います。本来は動きをつけるヨガはぜんぶハタヨガで、そこからエクササイズ系のヨガ(アイアンガーヨガとかパワーヨガとか)に派生したらしい。
ハは太陽、タは月という意味と説明されることも多いのですが、なんとなく陽と陰でイメージしたほうが日本人には誤解が少ない気がする。「ハタ」で力・パワーって解釈されると聞いたときに陰極と陽極を思い浮かべたのは私だけだろうか。
ちなみにハタヨガ60分やったら運動不足の人間には十分すぎるくらいの強度があります。ダイエット?なるなる。