ハリハリのブログ

人に見せても良いと判断した思想感情を記録しておくための保管庫

旅行に行きたくない自分を全力で擁護してみた

旅行嫌いのゆううつ

旅行が好きじゃないんですよね。
行ったらまあ新鮮だし、刺激的ですし、もちろん楽しいんですけど私にとっては非常にコスパが悪いんです。

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たとえば二泊三日の国内旅行に行くとします。この旅にかかるコストを考えてみましょう。
まず時間コストは3日間です。事前準備で4日と見る人もいるかもしれません。
次に金銭コスト。移動費宿泊費食事レクリエーションその他含めて、二泊三日なら5万円を切るのはなかなか難しいかと思います。
さらに、体力精神力のコスト。慣れない土地にいくわけですから当然ふだんより消耗します。最終日の翌日に響くようなら実質の時間コストが増加しますね。精神力については、うまく楽しい場所に当たれば回復する可能性もありますが。

これらのコストに対して見合う楽しさの期待値がどれほどなら行きたい!と思えるか。
私はここで超個人的な単位、1ミュージカル(MSC)を用いてみます。

 

楽しさをミュージカルと比較してみる(MSC)

意外とこのブログで明言してないので知らない方もたくさんいるでしょうが、私はミュージカルが大好きです。
一本見たら二週間くらい記憶を反芻し、サントラを聞き込み、関連情報を調べて考察を深めるのを生きがいにしています。
私にとって最高の娯楽はミュージカルです。言い換えるならもっともコスパの良い娯楽がミュージカルだということ。
ここでは私がミュージカルを一本見た時の平均的な楽しさを1ミュージカル(MSC)という単位で表したいと思います。

 

さて、ミュージカルを一本見るコストについて考えてみましょう。
ミュージカルのチケット代はS席で13,000円~10,000円(税別)くらい。話を簡単にするために、1万円/回とします。
かかる時間は上演時間(平均2時間強)と移動を含めて1回につき半日もみれば十分でしょう。
つまり、私にとって1MSC=1万円+半日+観劇に必要な集中力と体力(仕事と同程度?)という計算が成り立ちます。


旅行の話に戻りましょう。私が気心の知れた人と二人で二泊三日の旅行に行った際、得られる楽しさはどれくらいか。
過去の実例から平均して……2.5MSCといったところでしょうか。
旅行に必要なコスト(5万円+3日。体力については計算が面倒なので省く)を2.5で割ってみると、ハリハリが旅行で1MSCを得るために要するコストは、2万円+1.2日/MSCであることがわかります。
必要コストはざっくり2倍強といったところでしょうか。
1万円で得られる楽しさが0.5MSCであると言い換えることもできます。
旅行のコスパはミュージカルに比べて半分、というのが私の実感と結論できそうですね。

もちろん、ミュージカルはこの地上にある中でもっともコスパ良く私を楽しませる娯楽ですので、同程度のクオリティをを旅行に求めるのは乱暴といえましょう。1万円で0.5MSCは悪いとはいえない数字です。
(私はスポーツ観戦の楽しさが全然わからない人なので、むかしプロ野球Jリーグ観戦をしたときの楽しさは0.03MSCという驚異のロースコアをマークしました。)

では何が問題なのかというと、旅行はどうしてもコストをドカッともっていってしまう点なのです。
もしも費用が1万円以内なら、せいぜい丸一日しかかからないなら私ももう少し妥協できるのですが、コスパ半分の娯楽に対して数万円と数日は正直重たい。(しかも半分っていうのは平均なので、上回ることもあるけど下回ることももちろんある)

私はミュージカルが好きで、1万数千円と半日でどれだけハッピーになれるかを実感として知っている人間です。その楽しさは基本的に年中味わえて、飢える心配は今のところありません。リサーチは怠らず、しかしエイヤッとチケットを取って爆死することもいといません。いちおうそれくらいの覚悟でミュオタをやっています。
ぶっちゃけその数万円と有給数日は、万が一全通したいくらいドはまりする演目ができたときのためにとっておいたほうが期待MSCが高いのです。
仮にハマる演目がなかったら、お高めの服を買ったり家具をそろえたりして日々の幸せ度を底上げしたほうがギャンブル性低くていいなと感じます(好きな服を着る行為は0.1MSC/回くらいの価値があります)。
ふだん触れている娯楽と比べてみても、映画:0.3-0.8MSC、漫画・小説:0.1-0.8MSC、アニメ:0.1-0.7MSC、TRPG:0.3-1.1MSC(地雷を踏んだ時除く)くらいですし、0.4MSCを切るようなのはそうそう踏まないのでやっぱり旅行のコスパあんまり良くないなあという印象です。

食わず嫌いでなく、実際に何度か旅行をしたうえで「旅行好きじゃないんだよ……」と言っている人間を旅行に連れて行くのってどうなの?というのが正直な気持ちです。
ミュージカルを2本くらい観てミュージカル映画も観てそれでも「ミュージカル苦手」って言ってる人をシアターに引きずっていくのと何が違うんだ……?
ElysionとRomanとMarchen聴かせて「ちょっとこれは無理」って言う友人にサンホラライブの円盤を貸し付けたりしないでしょうよ、みたいな。

 

楽しめないことに付き合うことが是とされる状況とは

ええ、一般論としてはここまでの話は絶対正しいと思うんですよわたしゃ。
旅行好きじゃない人間を旅行に連れて行くのはいっそ悪だと断じたいくらいなんです。
しかしここで話をややこしくするのは、現在ハリハリを旅行に誘っているのは他ならぬ私の旦那であるという点でして。


まとまった休みがやっととれたから旅行に行きたい ←わかる
ハリハリとなにか思い出になることをしたい ←わかる
ハリハリと旅行に行きたい(旅行嫌いであることは宣言済み) ←???


なんなんでしょうね、家族旅行は絶対正義って風潮。ふぁっく。
夫婦だからいっしょに旅行しなきゃならないって、上司にカラオケ連れていかれるのと何がちがうんだ?

 

実はこの件でかるく喧嘩するの二度目です。
一度目の時は「じゃあハリハリがどこか遠出をする用事があるとき(観劇や同人イベで遠征等)に一緒に行って旅行っぽくしよう」ということでいったん始末がついたんですよ。ただ、首都圏住まいなせいで遠征する必要ってほとんどないのでまあ機会がないし、そこに旦那の休みが合うともかぎらないわけですよね。
最近の旦那は友達と旅行に行ってることが多いしそれで私としてはオールOK、マジで一切の不満がないのですが、旦那はやっぱり"ハリハリと"旅行に行きたいらしく。うーん、愛されてるのはわかるけど渋い顔になっちまうぜ。

せめて二人ともそれなりに行きたい場所をすりあわせようっていろいろ調べてたんですけど、そもそも旅行に興味がないからサイト見るのも雑誌を見るのもけっこう苦痛っていう……。興味ない情報を延々見るのって私は結構しんどいです。
かといって、旦那の行きたい場所に目的地を設定すると私がぜんっぜんつまんない思いをする可能性があるわけで……。

 

ハリハリ「やっぱりそもそも一緒に旅行すること自体に無理があるのでは?一緒に行きたい場所ができたときだけ行こうよ」
旦那「まとまった休みで行動できる機会は限られてるのにそれはどうなん。ちゃんと非日常イベント共有するのは大事だと思う」
ハリハリ「じゃあせめて旅行って縛りは外して。アニメ一気見とか模様替えとか肉体改造とかもアリにしようよ、まとまった休みが貴重なのは私も同じだから、旅行って(個人的にはつまらないイベントで)縛られるとつらい」
旦那「じゃあたとえば何したいの」
ハリハリ「大阪の君明日(リアル脱出ゲーム)に行くとか、お高めのスパでがっつりリフレクソロジーされるとか……あ、前から断食道場行きたいと思ってたんだよね」
旦那「(すごく微妙な顔)」
ハリハリ「(そもそも非日常を過ごす好みが合わないのではと悟った顔)」

 

こんな会話をしつつ、今回は私が森林浴+滝を見たいという希望があったのでそれをかなえてもらう旅行をする形で手打ちとなりました。

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まあそもそも、夫婦が非日常イベントを共有しておかないといけないのかという部分がすでに疑問なわけですが。
もちろん強烈な出来事を共有するのは人生のうるおい的に大事なんですけど、それって旅行ごときで得られるもんでいいの?みたいなとこはある。きっついアウトドアイベントとかからじゃない?できれば海外旅行のほうが見えやすいかも(その点で新婚旅行@ラスベガスはとても面白かった)。
ああ、衣装体験系のはアリなのかな。でもクオリティ高いところじゃないとやっぱり面白くないからなあ……。
どっちかというと一緒にリアル脱出とか行ったほうが私としては旦那の面白い面が見れてるという感覚があります。

 

なんでこんなに旅行に抵抗するかって、好きじゃないとわかっている娯楽で楽しめなかった時に自分で責任をとれないかんじがあるんですよ。
はじめて触れる娯楽ならハズレても自分の勘が悪かったとすっきり諦められますし、ミュージカルとかTRPGみたいに勝手がわかってるジャンルでミスったなら自分のリサーチとか調整が甘かったと反省できる。でも、「旦那が望んでるから」って理由で妥協して旅行に行って楽しめなかったら、その楽しめなかったことに踏ん切りがつかない。どこかに恨みが残ってしまう。大事な人が幸せなら私も幸せってタイプならよかったんだろうけど、少なくとも私は無条件でそう感じるタイプではない。
望まない旅行が楽しめなかった場合、私は私を嫌いになるし旦那も嫌いになってしまうというリスクがあるわけです(実際、行くたびにじわっと好感度が下がる感触はこれまでにもあった)。
いちばん怖いのはそれです。冷めるきっかけが夫婦旅行なんて笑えないじゃないか。


笑えない、と、思うんだけどなあ……。