ハリハリのブログ

人に見せても良いと判断した思想感情を記録しておくための保管庫

動画投稿主になりました【霧崎カードワース】

クリスマスも終わり、年末年始ムード一色の今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
私はうっかり動画投稿主になりました。なにやってんでしょうね。

 

 


いやだってめっちゃ楽しいんですもん、動画編集。
この一か月くらいこちゃこちゃしてて、思ったことを適当に書き連ねていきます。

 

ぴったりくるタグがない件

私の作っている動画はカードワース(フリーRPG)世界に霧崎第一の六人がワープしてしまった、いわゆる異世界転生(転移)ものです。
一作目をつくっていざ投稿しようとしたら、このジャンルを言い表すタグが存在しなくてびっくりしました。
「あっれ~?コンピュータゲームと黒バスの動画ってけっこうあったよな???」と思い当たる動画をいくつか見てみたのですが、それらについていたタグは「黒バス実況(偽)」。
黒バスのキャラたちが実況動画を投稿している……という体のタグです。
霧崎カードワースは花宮たちが実況をしているのではなく、ゲーム世界に入ってしまっているのでこのタグは正確ではありません。

代替案をさがしてみるも、ヘタリアにおける「ゲーム系APヘタリア」や「iM@S架空戦記」のような強い(投稿数の多い)タグは存在していないようでした。
なんてこったい。
おそらく、黒バスが大流行りしていたころにはゲーム実況動画と卓ゲ動画がニコ動に定着していたため、架空戦記系動画がそもそもつくられてこなかったという経緯があるのでしょう。
そういえばpixiv二次でも逆行(原作ストーリーの記憶を持った状態で過去からリスタート)ものこそあれ、原作世界以外が舞台の作品ってたいていパラレルな気がする……キャラ本人が転移/転生してるの少ない気がする……。
ようするに私の感覚が古いんだよと言うことですねオーマイガ。

……でもよくよく「ゆっくり実況」タグを巡回してみたら、実況じゃない動画けっこうあるな。実況してないボイロ実況とかもあるしな。これ、「黒バス(偽)実況」使ってもいいんじゃないか?

→使ってみました。どうなるかはお楽しみ。

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動画づくりは料理に似ている

動画編集してる間すっげー既視感があったのですが、うん、動画つくるのって料理に似てる。

  • 素材(元動画、音声、画像)を用意
  • 道具(各編集ツール)を準備
  • 素材を下ごしらえ(音声の正規化、フレームレートを合わせる、インターレース解除etc……)
  • 調理(編集作業)
  • 盛り付け、配膳(投稿、宣伝)


下ごしらえが不適切だと音ズレしたりノイズが入ったりして見づらい動画になりますし、ツールを使い慣れてメンテもキチンとしないと手際がどんどん悪くなっていきます。
手順をミスったときの困り具合は料理のほうが上ですが、それでも混乱するので適切な作業手順は大事。
いざ編集をはじめて「あ、あの素材が足りねえ!」ってなると無駄に慌てたり。
まあ今はほとんどの素材が探す時間含めて5分くらいでダウンロードできるので、調味料をコンビニに買いに行く感覚ですが……。それでも作業は止まるので集中が一回切れちゃいます。メインの動画(ゲーム実況なら録画したゲーム動画)が無いとかは致命的な事態を引き起こしますしね。
私も今回、思いつきでゆっくり声を当てたせいでボイスの尺が足りねえ!って困る羽目になりました。

素材も今後どんどん増えていくでしょうから、整理整頓は工夫のしどころだなあと思いますね。動画素材は食べ物と違って腐らないけどファイルサイズは重くなるからね!

 

ゆっくりボイスという名の支配欲

※この話はハリハリの個人的な感覚であり、すべてのゆっくり動画作成者に該当するものではありません!

 

ゆっくりを調声する快楽ってヤバないですか?
霧崎にゆっくりMovieMakerで声を当てているとき、何度かぞくっとする気持ちよさがあったんですよね。
それは決まってキャラを生き生きとしゃべらせることができたときで、最初は単純な達成感だと思ったんです。
でも、なんかちがう。
どこか後ろ暗いかんじがある。
で、なんだべなーと考えてみたのですが、これ支配欲だわ。

自分の考えたセリフを、自分の望む調子でしゃべらせるってかなりそそります。
小説ではちょっと難しい。読者の脳内音源ライブラリをいじれないし、アクセントまで制御しようとすると文章がくどくなってしまう。
漫画ならフォントや擬音でもうちょっと表情がつけられますが、それでも作者と読者が脳内で聞く声は一致しない。

たとえ機械音声であろうと、「こんなふうにキャラがしゃべってるんだよ!」というのを押し付けることができるメディアってめちゃめちゃ強いと思います。
いや、もちろん私が人脈のある石油王ならプロ声優を何人も使えるんでしょうけど……でもさ。声優って人間じゃないですか。私は人権意識が高いタイプのオタクなので、たとえ相手がプロであっても自分の趣味と妄想を押し付けるのはなんだかはばかられるんです。

でもなんか機械なら、マシン相手なら平気で出来る!「俺の思うとおりにしゃべれ!」ってやれる!
そしてイメージ通りの声が出た瞬間めちゃくちゃ気持ちいい!やばい!!

……とまあこんなかんじで、ゆっくりの調声は私にとって大変な愉悦です。
ゆっくりやボカロの調声のことをスラングで「調教」と言いますが、あながちふざけているわけでもないような気がします。
人間にはやっちゃいけないレベルの押し付けをしていい機械音声への命令入力は、まさしく調教という言葉がふさわしい。

 

視覚は聴覚に支配される

Illusion Forum イリュージョンフォーラム 錯聴 視聴覚統合 ダブルフラッシュ錯覚

ダブルフラッシュ錯覚という錯覚があります。
一度しか点滅していない図形に二回鳴る音を重ねると、二回点滅したように見えてしまう、というものです。

ここまで極端ではないにしろ、動画づくりは視覚だけではなく聴覚もすごく大事だなと強くかんじます。ベテラン動画投稿者にいわせれば「当たり前だろ」ってところでしょうが。
BGMがブツッと切れると視聴者の集中力も一緒に切れるし、なにかアイコンを出すなら効果音を伴わせないと気づいてもらえない。
逆に、適切な環境音声があれば状況は言葉にしなくても想像してもらえるし、効果音ひとつで微動だにしない立絵に動きを錯覚させることもできます。
動画づくりは、人間の視覚に聴覚がどう作用していくかを学ぶにはめちゃめちゃ良い教材です。すっごい楽しい。
すっごい、楽しい。

私は物心ついたときからずっとミュージカルを観ていて言葉とストーリーと音楽の関係についてはたくさん考えてきたのですが、なんだろうずっと何か物足りない気がしていたんです。
動画をつくりはじめてから、効果音と環境音とBGMが面白くて仕方がない。まさか盲点が効果音だったとは。
舞台演劇って効果音をかなり限られたシーンでしか使えないのですが(ちょっとした物音なら生音でいいし)、動画だとこんなに効果音が必要になるんだとびっくりしました。
あるタイミングで、ある音量で、ある長さで鳴るある種の音は、多くの人間に同じ光景を想像させるってすごく面白いと思うんです。