ハリハリのブログ

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降谷零ガチ勢による生オーディオコメンタリーつきゼロシコ鑑賞会ログ

先日、オーディオコメンタリー(生)つき劇場版名探偵コナン「ゼロの執行人」のブルーレイ鑑賞会をしました。

http://www.conan-movie.jp/img/conanZero_ogimage.jpg

 

降谷零ガチ推しの友人、もふこさん(@mofuco)が

一度でいいので誰かに横にいてもらってぼくの垂れ流す言語を聞くだけの執行人鑑賞やりてぇ

とつぶやいてたので「聞きたい」とマジレスしたらほんとに開催されました。
フットワークが軽い。素晴らしい。

 

もふこさんは↓みたいなかんじで降谷零を推している人です。よく「倫理観が低い」「人間性が低い」って言ってます。
最近は水曜日(サンデー発売日)のたびに死んでます。ゼロの日常のせいです。


そんなもふこさんのコメンタリーがとっても楽しみだった私は、当日ペンとノートを持参して観賞中の2時間弱メモを取り続けました。馬鹿です。
そのメモをせっかくなので書き起こしたものがこのエントリになります。字が汚すぎて大変だった。

 

以下、基本的には降谷零ガチ勢もふこさんのコメントを箇条書きにしています。
同席者のコメントも一部混ぜました。(同席者A)みたいなかんじで書いてあります。
開催は平日の夜だったんですが総勢6人集まりました。こんな遊びができるのも安室さんのおかげだね!

 

さて、ここから先はゼロシコのネタバレ満載です。
ひたすら箇条書きが続きます。
発言順に載せてますので、映画内の時系列順に沿ってないこともあります(見ているシーンの前後について言及していることがある)。気合で読んでください。わかんなかったら円盤とか4DXとかで見てきてから読んでください。

 

 

鑑賞開始

・青空の屋外は少年探偵団とアガサ博士にのみ許されている

・哀は江戸川がいると屋外に出られない(過保護)

灯台=安全を守るものがクライマックスで脅かされる

・サミット会場のモチーフは「和」=日本が爆発→安室が本気になる

・先に大切な存在がピンチになったのが安室だったため、ゼロシコは全体を通して安室が先手を取る

・少年探偵団のゆるふわ感から公安の緊張感あるBGMへの切り替わりが良い

・メインテーマがかなり極端にアレンジされていてなかなか聞きなれない(最後だけいつものアレンジに近くなる)

・いつもは「俺は高校生探偵の工藤新一」でフラッシュが焚かれるがその演出がない

・音声ガイドでバーボンの説明は「褐色のイケメン」。褐色という描写はその後もちょいちょい出てくるが、イケメンはこのときのみ

・アガサの家に貼られた付箋が白と黄色。それぞれ降谷と安室のイメージカラーに合致してて気持ち悪い

・警察は暗い室内で会議

・風見が小五郎の情報を持ってくるシーン、風見を大きく見せるカメラワーク(かるく俯瞰)

・アイコンタクトだけで指紋とかの情報を出す有能なPC操作刑事

・前半のコナンの服が黒い→後半になるにつれ赤くなる。(通常時のイメージカラーは青)

・新一とコナンのスマホを明確に区別するため新一のスマホが代替機。代替機は白(=公安)、コナンのは赤

・江戸川がいなければ哀は屋外に出られる

・光彦「おうち…うち…宇宙!わかりました!」→過程が適当でも答えがあってれば気にしない公安スタイル

・高木の情報漏洩。江戸川が影の側にいて、高木も逆光のため顔に影が。このときの話題は事件による人死に。

・江戸川が本気になると同時にスケボーのエンジン音気持ちいい

・光と影がくっきりと分かれた探偵事務所。小五郎の足元が影に絡め取られ、影の中に引きずられて行く

・園子が怒り、江戸川が走る

ポアロ前の会話。電柱によって安室と江戸川の間に境界がある。江戸川が歩み寄ると安室がガラス戸を閉めて境界を再度つくり、闇の中へ消える

・風見@サーバ室と安室@電話ボックス、安室の手元だけが明るい。夜が明けて世界が明るくなると安室は真っ黒な影になる

・本来夜明けの時間帯に飛行機は飛ばない

・電話ボックスはガラスに区切られた空間

・警視庁会議。佐藤・高木と公安で通路を挟み机が分かれている(境界)

・白鳥が風見と対になる動きをしている(コナン側への情報提供。通常は高木の役割)。風見と同じ、劇場版初出キャラだから?

・橘境子のバッヂをまず映すのいいよね

・橘境子=境界上に立つ者

・日下部誠=日の本に誠を尽くす人

・調書を見るときの日下部の目元がグっと寄るの、2回目だとまったく意味が違って見えるwww

・ゼロシコはほとんどのキャラが、個人的な使命(目的)と所属組織の目的が微妙にずれている

・岩井 紗世子のシーンは必ずウォーターサーバーが映る

・紗世子の部屋は他シーンに比べてインテリアや紗世子の芝居の情報量が多い。実写っぽい。ドラマ相棒感。

・境子はガラスの向こうに手を伸ばす。

・ガラスに映りこんだ境子。ダブルフェイスの暗喩?

・差し入れ()に来た安室に声をかけられたとたん、同じ「コナン君」の演技でも目暮警部に対するものから変化。安室を警戒している。

・安室の煽りムカツク~~~~~!!!!好き~~~~~~~~~~~~~!!!!!!

・帰り際に風見に耳打ちをすることでコナンのターゲットを安室→風見に移行させる

・コナン→江戸川への切り替わり!!!(風見への盗聴器仕掛けるところ)

・まさかあんな盗撮・盗聴に都合の良い位置にスマホ充電器があるとは安室も思っていなかっただろう。

・盗聴中の安室がいる暗い部屋の中に江戸川コナンという光が差している

依頼人の前で断りなしに電話に出る境子さん…

・梓「どこで誰が聞き耳を立てているか…」←ゼロシコそのものですね

・買い物カートのフレーム越しの風見、同じくフレーム越しの安室

・蘭のバッグがSuperGroupiesの新一モデルなのじわじわくる

・だいぶ情報が集まってきた裁判所あたりから江戸川の服装が赤くなっていく

・境子先生はどこだ!からの音ハメ超気持ちいい

日比谷公園。安室を大きく見せるカメラワークが続く

・橋を渡った安室、橋を渡ろうとするコナン、橋を渡れない風見(引き返してしまう)

・犯人を突き放すシーンで使うことが多い「江戸川コナン…探偵さ」が風見に向けられる

・「安室という男は…人殺しだ」でカラスが飛ぶ。安室・降谷はともかく、バーボンが人を殺していないはずがない

・混乱している警視庁内の喫煙所のカット。表ではできない話(密談)をしている?

・窓ガラスを伝う水滴がくっついて一つに→協力者の暗示?

・(同席者ハリハリ)「前髪あげてフォーマルな格好した安室さんが見たい」←なんて子だ…の髪かきあげを見て

・@日本橋。同じ方向を向かない風見と安室

麒麟の像が安室を飲み込むカメラワーク。麒麟=黒田?

・「怖い男がいる」でコナンのイメージカラー青の川を映す

・仏壇前でうなだれる羽場の両親のカット。やはり逆光

・サヨコのジャケットの火を消そうとする日下部がウォーターサーバーのボトルに映る。→わざと水で消火していない

・ゼロシコは音声による情報のやり取りが多い

・江戸川が積極的に情報を取りに行く。とくに境子の追い詰め方は完全に安室のやり口

日比谷公園の橋がカットによってどう見ても伸びたり縮んだりしている

・「許せません!」と叫ぶ羽場は光に背を向けて、光から遠ざかろうとしている

・羽場について語る境子とコナンの間に、夕日が差し込んで境界ができている

・影→光に移り変わる境子の表情を呆然と見つめるコナン

・英理の弁護士事務所でいったい何枚ハンドアウト*1開いた???

・推理シーンはオープニングのカラーが逆順で使われている

・メインテーマがかかると展開や演出もコナン映画っぽくなる

・スケボーに乗ったコナンとマツダに乗った安室。ようやく目線がそろうが、向いている方向は真逆

・この時点では車に同乗しない!

・ガラスを自らの手で割って「行け!」と呼びかける安室

・トンネル→夜→宇宙(を思わせる空)のカメラワーク!!!!!

・映画目暮警部のお約束「いったい何が起きてるんだ!」

・かなりの長距離を走りながら電話で安室に情報を伝えてくれる風見

・下から上へなめるように警視庁を映すカメラワーク。警視庁が巨大なものとして描かれている(同様の意図のカットは計3回)

・「死んだ人間をよみがえらせるのさ」←安室には赤井秀一をよみがえらせた実績あり

・警視庁玄関。コナンは走るが安室は歩いている。歩幅の差だけでなく、安室は人ごみに逆らって動くことに慣れている

・安室が振り払われるレアなシーン。がんばったな日下部!

・自動ドアに阻まれる日下部、阻まれないコナンと安室

・安室が一度コナンと歩調を合わせてからスピードをあげて対象に向かう(純黒にもあったシーン)

・日下部の確保はボクシングではなく柔道(=警察の技術)

・正義のために人が死んでもいいのかと問われて目を泳がせる日下部、まっすぐにコナンを見つづける安室

・「そんなの正義じゃない!」のあとのカット、安室がまったく映っていない

・ゲーム会社に侵入した羽場はパーカー。小五郎のPCハックしてたときの安室の格好と似てる

・面会室のガラスに手を伸ばす日下部(ガラスの向こうに手を伸ばすのは境子と日下部のみ)

・日下部の慟哭と重なって映る巨大な警視庁が光に塗りつぶされていく

・(初見の同席者C)「え、羽場死んでないの?」(一同)「ですよねー。安室さんひどいことしやがると思うよねー」

・羽場と安室、二人ともアラサーのはずなのに高校生男子にみえる…

・羽場も日下部も境子も泣くけど安室は泣かない

・電話に出ない新一、バッテリーが切れているコナン

・月明かり。夜にも光は差す。コナンは光、安室は闇

・安室のコナンの扱い、Child Abuse*2だよね…

・安室→コナン「すごい子だ」、コナン→少年探偵団「すげー奴らだよ」 Child Abuseの連鎖…

・(同席者A)勝手になにも知らない子供たちを武装キャンプに巻き込むの良くない

・上空から安室の瞳に飛び込んでいくまでの一連のカメラワークなんなの超きもちいいけどなんでこうなったの

・「日下部さんがどん底から引き上げてくれた」と語る羽場。日下部の協力者になる1年前に境子と出会ってるはずなんですがそれは。

・境子と日下部が今回の件に投入されたのは安室の仕込み?小五郎を確実に無罪にするだけならば検察が手を抜くだけで十分なので、テロの犯人がどっちかだろうと目星をつけていた?

・涙を流す羽場の映像が消え、液晶に境子の背中が映る

・階段の上の段に立ち、ゼロシコではじめてコナンの目線が安室より上に

・相互に協力者となって、やっとコナンは助手席に座る

・(同席者B)「あと5分って言われてからマジで5分以内に終わります!」

・カーアクションの直前にシートベルトを握るコナン。まだ事態を覚悟する余裕がある

・(ゼロシコ初見の同席者C)ソニックでこういうの見た

http://sonic.sega.jp/sonicadv2/0525/shots/metal02.jpg

・「僕の恋人は…」の手が色っぽすぎるせいで「車さ!」って言うかと思った

・小五郎が蘭に「離れるなよ!」と言って蘭もうなずくが、人並みに押されて離れ離れになってしまう→小五郎は(ゼロシコにおいては)事態をコントロールする力を持っていない。ただし、次のカットでは合流できているので家族を守る力はある

・国家権力の力(ピストル)でガラスをぶち破りコナンを守る安室

・最後の謎を解いて、ふたたび反対方向に歩いていく安室とコナン。象徴的であるのはいいとして、安室はどこから出ていく気なんだ

・エンディング曲中の後日風景。小五郎が事件のニュースに何も思わずチャンネルを回している

・メシマズが原因でケンカをしている夫婦に食い物を差し入れに来る安室の人間性の低さ

・「零-ZERO」でゼロ読みの漢字を無と零で使い分けてるのは降谷強火担の所業

・エンディング後、コナンの服がいつもの青スーツに。哀もイメージカラーの紫にもどる

 

 (観賞終了)

 

感想

みんなで見るゼロシコ、たのしかった。
書き起こしながら思い出したんですが、安室がコナンを怖いと思っているシーン(日本橋、ラストの謎解き)の作画、童顔をとおりこしてほんとに少年みたいに描いてありますよね。中学生くらいに見える瞬間がある。とても儚げでかわいいです。

それはそれとして「警察は証拠のない話には~」の安室の背中、とても鍛え抜かれた広い背中でいいですよね。守ってほしい(日本を)。

 

 

*1:TRPG用語。隠された情報が記載されたメモ

*2:児童虐待。直訳するなら子供の乱用