ハリハリのブログ

人に見せても良いと判断した思想感情を記録しておくための保管庫

高田馬場ジョージが可愛いって話と、彼の無邪気な価値基準について

KING OF PRISM -PRIDE the HERO-行ってきたよ!
まだ通常と応援一回ずつしか観てないけど、最高です。あ、キンブレの色順だけ調整していくとより楽しめるかと。青→水色→黄色がスムーズに移行できるとはかどるよ。

 

前回の記事でさんざん喚いたとおり私はヒロ推しなので、うん、もうね、思った以上の形でこう、ね(語彙力喪失)

 


ヒロに関する記事はあと一週間くらい我慢するから(確かめたいことがたくさんあるので)このブログ読んでる人はみんな観に行こうね!!
行こうね!!!!!

 

 

 

 

さて、ここからは高田馬場ジョージを中心としたキンプリ・キンプラのネタバレがあります。
まだ見てない人は観てから来てね!!
またね!!!

 

 

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高田馬場ジョージへの第一印象は、「なんだコイツ」だった。

媚びまくりだし、三下ムーブしかしないし、ショーの出だしの上目遣いがキモイし、空気読まねえしプライドはねえし、コイツ必要か?というのが本音。

 

そう、高田馬場ジョージはキンプラの本筋には不要と言っていい。
法月仁のアレなところを引き立て、シュワルツローズが審査員を買収している描写のために配置されているキャラであり、わざわざネームドにするほどの役割をもっていない。別にこれだけなら、ツルギでもココロでもよかっただろう。

素直な見方をするなら、ジョージは(作れるかどうか未定な)次回作へのシナリオフックとしての要素が強い。ヒロの父親云々やユキノジョウの家同様だ。

 

にも拘わらず、高田馬場ジョージは大変魅力的なプリズムスタァだ。面白いことに、その魅力は公開数日たってから大勢に認知されはじめる類のものだった。
昨夜(6/13)から今朝にかけてTLで急速にジョージについてのツイートが同時多発的に行われた。かくいう私もその一人で、昨晩布団に入ってからとつぜん「あれ、ジョージってかわいくね?」と思いつき1時間ほど入眠ができなかった。おかげでいま、若干ふらつく頭でこのエントリを書いている。

 

いまTLを覗くと、ジョージに目覚めたエリートたちが百人百様の高田馬場ジョージを妄想している様が観測できる。「わかる」から「ちょっと何言ってるかわかりませんね……」まで入り乱れて大変カオスだ。黎明はやはり楽しい。
とくに枕田馬場ジョージ(枕営業してるジョージ)は笑った。わかる。わかるけど実はやってない世界線も魅力的だと思える大変良いミームだ。

 

 

私がジョージを最高にかわいいと感じるのは、価値基準が狂人レベルにシンプルだ、という点だ。

キンプリ・キンプラはプリズムスタァ(及び彼らを取り巻く大人)たちが「俺にとってのプリズムショーとは」を全身全霊の命がけで表現し、競い合い、分かち合う物語だ。
一条シンにとってのプリズムショーは「初めて僕がプリズムショーを観たときのように、キラキラして皆を笑顔にできるもの」だし、速水ヒロにとっては「存在意義かつコウジの才能の表現」のちに「みんなを幸せにできるもの」、仁科カヅキにとっては「FREEDOM」。

では高田馬場ジョージにとってプリズムショーは何なのかというと、「点数・数字で高く評価されること」なのではないかと私は推測している。
買収された審判により不当に高い得点がついても普通に喜んでいるのをはじめとして、ヒロという新たなキングの体感を目撃してなお、シンに「俺の方が点数が上!」とドヤ顔できるのもそうだし、法月仁に鞭で顔をひっぱたかれても全力で笑顔をつくるのもそうだ(ツヴァイテ落ち=評価の下落は本当に嫌なのだと思う)。

アレクがスタジアムを破壊し、タイガが互角の防衛戦を魅せ、カヅキがステージを創造するというショーを超えたミラクルを間近で見ても、「お前ら失格ー!まだ俺が暫定1位ーーーーーー!!!!!」と喜べる神経は並の三下ではない。

描写されていないため確定していないから好き勝手言わせてもらうと、ジョージは「ははーっ!」って言ってない可能性すらある。

常人であれば、結果よりもその過程が大事だという価値観を人生のどっかで育んでくるはずなのに、ジョージにはプロセスを尊ぶという考えがまるっきりないとしか思えない。

 

狂人である。メンタルの構造が人とはかなり違うかたちをしている。

裏でどんな陰謀が進行していても、それが自分の得点に結びつくかぎり(そして敵の得点を減らす限り)悪びれなくごくごく無邪気に「勝てばよかろうなのだジョイ☆」って思ってそうなのだ。俺の名前の横に表示された数字がすべて!!というあまりにシンプルな価値観の持ち主。それが高田馬場ジョージだ。

 

 

 

と、ここまでが昨夜お布団の中で考えたこと。
明けて今朝Twitterをながめていたら「高田馬場ジョージはゴーストシンガー付きの、口パクアイドルである」という情報が飛び込んできた。
口パク自体は公開前から表に出ていた情報らしいが、私は初耳だった。まじかよ、というかんじだ。

杉田智和さん「お手数かけます。」劇場版『キンプリ』“自分で歌わない口パクアイドル”高田馬場ジョージのゴーストシンガーは小林竜之さん! - にじめん

 

いよいよ狂人みが増してきたぞ高田馬場ジョージ。いや、審判買収が平気ならゴーストシンガーくらい別にどうってことないのか……。

まあ、巷で言われているような、「歌がとてもうまい友人(事情があってショーはできない)の歌を広めるために口パクで頑張っている」みたいな殊勝な背景はジョージにはないと私は信じている。仮にそんな知り合いがいるとしても、同情ではなくたんに「俺よりもコイツの歌の方がカラット稼げるジョイ☆」みたいな損得だけでゴーストになってもらったに違いない。(個人の感想です)

 

いずれにせよ、法月仁がジョージをルヰに次ぐスタァとして扱っているのは、この「高得点」に対する欲求と悪びれなさが評価されているのではと思える。記憶ではなく記録に残るショーができるのは、ジョージのようなタイプだ。

皮肉なのは、いまTLが「ジョイかわいいよジョイ」みたいになっているのが表すとおり、彼のシンプルクズさかげんに癒しを感じるファンは、現実にも、そしてキンプリ世界にも一定数いるということだ。
けっこう記憶にも残っているし、これからも高田馬場ジョージはファンを増やし続けて、なんだかんだ大プリズムスタァになってしまいそうだと思う。

 

 ジョージかわいいよジョージ。帽子ふにふにしたい。